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アリババや琥珀達は、突然出てきた迷宮生物に驚きはしたもののまだ落ち着いていた。
俺も戦わねば、と白龍は武器、
「あっ、待って白龍おにいさん！」
そこをアラジンに止められた。
「子供を守ろうとしてるだけみたいだよ？」
そう言われ、白龍もその向日葵をよく見てみる。
確かにその後ろには一回り小さい向日葵が二輪、震えていた。
「あっ、オイ見ろよアラジン！」
アリババも突然、何かに気付いたように声をあげた。
「よく見ると、扉の中は全部こいつらの”家”なんだよ」
「ホントだ。もしかしてみんな、突然お家を開けられて怒っただけなんじゃないかなぁ？」
その向日葵に限らず、他の迷宮生物も子供や家族を守っているだけに見えた。
「皆さん、来てください。
隠れた抜け道らしきものを発見しました」
モルジアナに呼ばれてそこを覗く。斧やスコップを持ったねずみのような生物たちが、何やら歌いながら抜け道を通って行った。
身を屈めてアラジンたちも抜け道を通る。その先には森のようなスペースがあった。
「みんな木を切ったり、食べ物を集めたりしているよ。さっきの家族のとこへ持って帰るためかな？」
作業をしている迷宮生物は皆歌っている。中には食べ物を地面に落とし、他の迷宮生物に怒られているところも見受けられた。
「『迷宮』には『迷宮』の秩序や暮らしがあるのかもな。もしかしたら、俺たちと対して変わりないような……
ワケわかんなくなんかねーよ、ここ！落ち着いて『迷宮』の決まりを見極めて進めば、何も怖くなんてねーんだ！」
『迷宮』には『迷宮』なりの決まりがある。アモンでは試練が多かったように、ザガンではこういうものなのかもしれない。
だったらそれに従って行こう、とアリババ達は迷宮生物について行くことにした。
歌いながら楽しく、進んで、いたのだが。
「ハチミツちょうだい？」
角を曲がったその先、目の前には何か、白い、とてつもなく大きい熊のような生き物が立っていた。
全員、絶句する。
「ハハ……お、落ち着け、こいつもちゃんと観察すれば怖くはないんだ」
アリババは後ずさる。その時、上のほうから何か声が聞こえた。もっとも、それが聞こえたのはモルジアナと琥珀だけだった。
「今かすかに、上のほうで声が……？」
「したな。歌声？」
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名無しさん(プロフ) - みぞれ@絵描き同盟さん» いつもありがとうございます！！ザガンの中では目立ったことはしないかもしれないんですけどザガン出た直後(だいぶ先)に何かしら一悶着ありそうです (2018年9月17日 21時) (
レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ@絵描き同盟(プロフ) - 続編おめでとうございます！ザガン編での琥珀姉さんとなぎさちゃんの活躍を期待しておりまする...！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: 423ba97ef6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 琥珀ちゃんと何方かの恋模様なども見てみたいですし、原作を壊したくないのは分かりますが、琥珀ちゃんを出してくださいお願いしますあのこ大好きなんです。大分長々しい文章になってしまいました。図々しくてすみません。これからも楽しみにしてます。 (2018年9月16日 18時) (レス) id: d5d94731ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 琥珀ちゃんが出てきたときはいつも感情が昂って、すごく楽しく読ませて頂いてます。私はマギを読んだので同じ場面を読んでもあまり面白みはないのですが……少しくらいオリジナルテイストが入ってもいいんじゃないでしょうか。 (2018年9月16日 18時) (レス) id: d5d94731ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして。一週間ほど前から一気に読ませていただきました。すごく面白くて想像しやすい文章で、もっと伸びていい作品なんじゃないかと思います。ただ、少し残念なのは琥珀ちゃんの文章が少ないこと。 (2018年9月16日 18時) (レス) id: d5d94731ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2018年9月15日 22時
