共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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降「毛利小五郎の見舞いには行かなくていいのか？」

「行ってどうすんの、関係無いし」





.......それに、そんなのに行ってる間に爆発しちゃったら......





降「渋谷の病院にいるそうだ」

「......どうでもいい、別に、死んだって私には関係無い」

降「相変わらず冷たいな、友達減るぞ」

「友達がいたからって何なの？誰が可愛いとか誰がかっこいいとか下らない事喋るだけ。私が一番辛い時に助けてくれたのも友達じゃない」

降「本当に、照れさせてくれるな」

「......っ！ちがっ！そういう事じゃない！勘違いしな......





って思わず顔を上げると視界に入るのは、金髪の首元で存在感を放つ金属

それを見ると.......どうしても





「......ぅっ......」

降「全く、そんなに泣き虫だったか？」

「ぅぅっ......違う......違うから.......」





滲んで滲んで仕方ない

縦と横に走るガラスの境目
広々とした何も無い空間の端に小さくうずくまって

まだこの気持ちだって諦められてないのに......
まだ今までの感謝だって伝えられてないのに......


でも言えそうな勇気も無い


言っちゃったら、本当に終わっちゃう気がして


ほら、死亡フラグみたいに





降「おっと、見てごらん」

「.....なに.....」

降「"なに"って、そんなに遠くからじゃ見えないだろ？」





こっちを振り返って笑う金髪
......イラっとするお得意のニコニコ顔


私が悲しまないように頑張ってくれてるのかな......


そう思うとまた鼻の奥が





ハ「アン！」

降「やっぱりハロの方が素直だな、いつになったら見習うんだ？」

「......うるさい！」





ツーンとしちゃう





「……行けばいいんでしょ！行けば！」





コンクリートに手を付いてグッと体を持ち上げて、涙も鼻水もグッと引っ込ませて

不安に押し潰されそうな心を隠すようにしては





降「近頃はいつも側に居てくれなかったし、ちょうどいい機会になったな」





ただ近付きたいのを許して欲しいだけ




「全然良くないから、バカな事言わないで。っていうか、そっちが勝手に帰って来なかったんじゃん」

降「それは、




せっかくソファがあるのに床でパソコンをいじるその肩の横に腰を下ろすと

伸びて来た手を払うのも忘れたら




降「ごめん」

「ごめんで済むなら警察要らないから」




また零れた液体を拭って笑ってくれた




「......で？」

降「これだよ。コナン君達が爆弾に遭遇したらしい。幸い怪我人はいない」

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