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29話 ページ30

なんて思ってた私は、感覚が麻痺してたのかもしれない。


「おい太宰、どういう事だ。」


「え?だからこの子をここで働かせたいから社長に言いに行こうと…」

「駄目に決まってるだろう!どー見てもまだ歳が二桁もいっていない幼児では無いか!なんだ?太宰遂に幼女趣味に目覚めたのか!?」

事は数分前に遡る─

私が太宰さんと敦くん、そして乱歩さんと探偵社に入った。

すると金髪メガネのなんだか真面目な人が、私について聞いてきたのだ。

そして太宰さんが正直に「ここで働かせるつもり」と答えるとこうなった。

最初はえ?っと思ったけれど、考えれば当然の事だ。私は四歳なのだから。敦くんたちがそういう反応を示さなかったので「大丈夫かも」と安心してしまっていた。

「で、でも国木田さん!Aちゃんは中身十八歳(自称)だって!」

「自称ってなんですか!自称って!正真正銘中身はあなたと同じくらいですよ!」

「…と言っているけど国木田くん?」

国木田さんという人がちょっと面食らっている。まぁ四歳児はこんなツッコミしないだろうしね。

「だ、だが幼児な事に変わりないだろう!親はどう言ってるのだ!それとも敦と同じで孤児院の出で、親はいないのか!?どちらにせよこんな小さな子供をこんな所で働かせる訳には…」

「国木田くん、この子に親はいる。けれど家に帰ってもロクな扱いを受けられないのだよ。それにこの子は普通の幼児じゃないよ?」

そう言って私のマントをつまんでびっくり返した。
ガシャガシャとマントから持ってきた何本かのナイフが落ちる。

バレてたか…。

「この子は敦くん達を助けようとマフィアに突っ込んでいった勇気のある子だ。しかも本人が言う様にとても賢い。働くには問題無いと思うが?」

「…家に帰せないということは分かったが…。なぜそこから働かせるに繋がるのだ。別にどこかに預けたって…。」

まぁ、それが常識なんだろうけど…。確かにこの職場は物騒だし、やばいと思う。最初は断ろうかなって思ってた。けど。乱歩さんとか敦くんとかに出会って、少し気持ちが変わった。

みんな、いい人達だなぁって思った。
だからできる事ならここにいてみたいなぁって。

「私も最初はここで働こうとは思ってなかったです。物騒だし…。」

「ナイフ大量に隠し持ってたのに何を…」

「黙ってください。」
太宰さんを黙らせた後、続けた。

「でも、ここの社員さん達と話してみて、いい人達だなって思って。できる事ならここにいたいって思ったんです。駄目、ですか?」

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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時

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