倉持洋一に誘惑されました。２【ダイヤのＡ】

29 こんなに辛いと ページ10

Aside



次の日、少し熱があったけど学校に行った。





ちょっと辛いな…



でも…それ以上に洋一と顔を合わせるのが辛い。



だから朝は洋一が来る前に部屋を出て鍵を閉めた。



もうそろそろ洋一が来る時間かな。



具合悪いし寝たフリでもしとこ…









倉「おいA、昨日どうしたんだよ？」





しばらくして洋一が自分の所に来たのが足音でわかった。





洋一のかけてきた優しい声色が余計に寂しくなる。









寝たフリをして無視をする。









好きな人と話せないのってこんなに辛いと思わなかったよ…









いつも隣にいるのがあたりまえすぎて…









ごめんね…洋一…









倉「…寝てんのか？寝てんならしょうがねえか」





洋一が自分の側を離れていくのが妙に心ぼそかった。









ホントは "どうしたんだ？" "なにかあったのか？" って聞いてほしかった。









その日、学校では一言も会話をしなかった。



昼食は翔輝くんと屋上で食べた。



移動教室も翔輝くんと。



なるべく洋一の目につかないように。





けど問題は部活だった。



私情を持ち込んでみんなに迷惑かけたくないし…



どうしよう…





そんな嫌な時間はあっという間にやってきた。

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