零尾の少年 -2-【NARUTO】

幻術 ページ34

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「俺もお前も大切な者をたくさん失った。
こんな世界…終わりにしないか？」




仮面から覗く写輪眼と目が合った瞬間、辺りの景色が一変した。




真っ白な空間の中、何一つ物はない。

辺りを見渡すが、そこに居るのは俺とトビだけ。





『…幻術か』



「この空間では何もかも自由自在だ」



そう言いながら、トビがパチンと指を鳴らせば、殺風景な空間の中に今まで亡くなったはずの忍びたちが現れた。





『えっ』



その中にはイタチや獅郎の姿もあった。




「久しぶりだな、A。元気してたか？」



『獅郎…』




まるで本当に生きているかのように、自然な笑顔を浮かべこちらへ近付いてくる。





『こ、来ないで』



咄嗟に後ろへ下がれば、トビが不思議そうにこちらを見ていた。



「何も怖がることはない。ここでは誰も死なない。俺は、無限月読で平和な世界を作る」




『やめてくれ。俺は…こんな世界欲しくない』





『解！』



耐えきれなくなって、自ら幻術を解く。




「なぜ…現実世界にこだわる」




『幻術の中の世界なんて虚しいだけだ。それに、現実から逃げてばかりじゃ駄目だろ？
なあ、＿＿＿オビト。』








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http://uranai.nosv.org/uploader/common/8/0/6/80637cc17aa5912e3630b7ad21b9520f.jpg


アリス様がイラストを描いて下さいました！

主人公だけでなくカカシ先生と零狼まで(T ^ T)

ありがとうございます！！

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