【カゲプロ】もし、生まれ変われるのなら〜encounter〜【カノ】

5 相談 カノside ページ6

カノside


カ「……ということなんだよね」


キ「なるほどな……」


僕はここに至るまでの経緯を事細かに説明した


あらぬ誤解を受けるわけにはいかない


これは決して誘拐などではない！


キ.ア.セ『誘拐だな/だね/っすね』


カ「いや本当に違うんだって！」


キ「仮に本当だとしても端から見れば誘拐だ」


カ「仮じゃなくて本当だから！……でもやっぱそう見えるのかぁ……」


キ「……まあ誘拐うんぬんは一旦置いといて」


うん、置いとかないでくれると嬉しいな


ア「この子をどうするか、だね」


セ「俺はアジトに泊まってもらっても全然大丈夫
っすけどね」


キ「それは俺もいいんだが……こいつの家の人に連絡も入れずにっていうのは……」


ア「でも結局連絡できないし、泊まってもらうしかないんじゃない？」


キ「……それもそうだな」


カ「どっか空き部屋あったっけ？」


キ「確かあった……が、もう随分掃除してないぞ」


セ「じゃあ、今からみんなで掃除するっす！」





……で、


みんなで空き部屋(というより物置)の掃除をして、


ついでにキドが服を着替えさせて、


共有スペースに戻って来た


ア「……それにしても、この子……何があったんだろうね」


カ「あー、ね。服装からして突っ込みどころ満載だよね」


セ「なんで靴履かなかったんすかね」


ア「ね〜！石とか踏んで怪我したら大変……」


キ「……っていうか本当に怪我してるじゃないか！おいカノ、救急箱持ってきてくれ」


カ「おっけ〜！」








キ「そんな大怪我じゃない。多分、枝か何かに引っ掛けただけだと思う」


ア「よかった〜」


見ると、その子はすやすやと寝息を立てていた


……ここまで掃除やら手当てやらで


結構うるさかったのに、全然起きる気配がない


ア「……とりあえず部屋に運ぼっか」


カ「そうだね〜」


キ「ああ、話は明日聞くとしよう」


セ「そうっすね」


カ「……というか、僕達もそろそろ寝ない？もうすぐ２時だよ？」


ア「本当だ……」


キ「寝るか。セト、明日バイトは？」


セ「ないっす！」


カ「そりゃ良かった、寝不足で倒れられちゃかなわないからね〜」


キ「ほら、早く寝るぞ。さっさと部屋に入れ」


ア.カ.セ『うん/は〜い/っす！』


……多分明日は、


マリーの悲鳴がアジトに響くな…………

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