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五条「あ、野薔薇おはよ〜」
釘崎「は?」
5人で回転寿司へ赴いた日の、ひとつ飛んでまたその次の日、朝起きて顔を洗い、寮母さんの元へ朝ごはんを食べにドアを開けた次の瞬間、
目前に飛び込んできたのは隣の部屋の扉に寄りかかる担任の姿だった。
何故だ、なぜここにいる。
この男、何故女子寮にのうのうと突っ立っているんだ。
ここ男子禁制だぞ。
釘崎「……なんの用?」
理由がわからずフリーズしたままなんとか口を動かす。
すると担任は困ったように眉を(見えないけど)下げ、嬉しそうに笑って答えた。
五条「いやぁ僕、葵夜に引越しの手伝い頼まれちゃってさぁ〜〜」
釘崎「へぇー…部屋、私の隣じゃない。女心わかってるわね。……で?今何してんの?」
五条「ちょっかい掛け過ぎて追い出された」
釘崎「馬鹿じゃん???」
この大人はいい歳して“好きな子は虐めたくなる”性なんだと思う。見るからに精神年齢低そうだしな。
自らの恋を自覚していない虎杖とはまた違うタイプの面倒臭さを醸し出している。
釘崎「……手、貸しましょうか?」
先日に引き続き保険ついでだ。
しかも相手は虎杖よりも有害であろう特級呪術師の五条悟。
ぶっちゃけ葵夜の半径1m以内に近付けてはいけない気さえしてくる。
出会ってまだ数日で既に有害さを生徒に感じさせる担任にフラストレーションを溜めながらも聞く。
すると表情ひとつ変えずノータイムで応答した。
五条「なんで?もう僕のじゃん」
普通に引いた。
釘崎「……引越しって言ってたけど、前はどこに住んでたの?」
この男にこれ以上の介入は危険だと判断した釘崎が話題をすり替える。
この件には触れて欲しくないのか、五条もすんなりその話題に乗った。
五条「住んでたって言うか、ベットも明かりもない竹藪や神社で学校終わった途端熟睡してたらしいよ、誘拐でもされたらどうすんだっての」
ケタケタと笑いコケながら「見た目は16歳なんだから危機感持って欲しいよね〜」とわかりにくいその表情に怒りを滲ませる担任。
釘崎「(さっきから雰囲気と表情があってないのよ。)」
すると部屋の中から掃除機の音がした。
釘崎「…新しく買ったの?」
五条「勿論。」
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09/06
いつの間にか評価の票が100を超えていて嬉しい限りです!!
不束者ですが今後ともよろしくお願いします!!
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時