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短めの沈黙。
辺りは葵夜の吐息しか聞こえない。
気まずい雰囲気の中、沈黙を破ったのは五条だった。
五条「………マジ?」
「「マジ」」
確認するように虎杖の近くへ寄る。
浮世離れしたアイマスクを付け、自分を凝視する五条に本当に見えているのかと疑問に思うも、そういう“呪術”だと言われれば信じるしかない。
虎杖「(にしても近いな…)」
五条「っはは、本当だ混じってるよ〜、ウケる」
そのままキスでもしてしまいそうな異様な近さに、若干頬を染めながら時間が経ち落ち気味になった葵夜を持ち直す。
五条「体に異常は?」
虎杖「特に…」
五条「まぁ葵夜を抱えられるぐらいだしね。なら宿儺と代われるかい?」
虎杖「何で葵夜の名前…」
五条「いーからいーから」
虎杖「代われると思うけど…」
呪物を食べてしまったと聞いても、常時穏やかな様子の男。
何か勝つための奥の手を持っているのだろうか。
五条「葵夜貰うね」
そう言って虎杖よりも軽々しく葵夜を姫抱きした五条。そのまま伏黒の方へと歩いて行った。
五条「10秒だ。10秒経ったら戻っておいで」
虎杖「でも…」
五条「大丈夫」
僕、最強だから。
そう自信満々に言い切る。
思う所はあるものの、虎杖は交代の準備に入った。
五条「恵、持ってて」
座ったままの伏黒に未だ呑気に眠りこける葵夜と紙袋を渡す。
伏黒が紙袋の中身を覗いた。
伏黒「…これは?」
五条「喜久水庵“喜久福”!仙台名物ちょー美味い!僕のオススメはずんだ生クリーム味っ!煎餅みたいに硬くないから慎重に扱ってね〜っ!」
嬉しそうに菓子の説明をする五条の背後から、虎杖と入れ代わり終えた宿儺が襲いかかってくる。
伏黒がそれに気付き伝えるも、五条は説明を辞めはしなかった。
五条「喜久福は他の店とは「ハハァッ!」」
宿儺の攻撃により辺りが塵に覆われ見えなくなる。
衝撃で身を縮めた伏黒の目の前に広がったのは、
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時