宝石の中に紛れた石ころを見つけて第2幕。「あんスタ」

第72話　邪魔はさせない ページ25

椿は2人から体を離し
両手を後ろで組み笑顔を見せた。

「ありがとう。愛しい弟達」

そういえば2人はまた、ふわりと微笑んだ。
椿はくるりと体の向きを変えて彼の名前を呼ぶ

「レオ！ゲームをしよう！」
3人のことを見ていたレオは驚いてか目を見開いている。


「あの日！果たせなかった約束を僕は今果たす！」

つきものが取れたように椿は輝かしい笑顔を見せて彼に向かって叫ぶ。
そうすれば彼は



「ああ！思いっきり遊ぼっか！！」




答えてくれるって知ってるから。
椿のそばにレオが走り3人に飛びつく。
「leader！！急に飛びつかないでください！」
「わっはは！！」
「もウ…姉さんが潰れちゃうヨ」
「あはは！」




これが幸せかと聞かれたらきっとうんとはいえない。
この先何が起こるかわからない。
でも良くないことは起こる絶対。


でも今はそんなことは忘れて
朱桜椿として過ごしていきたい。






大切な家族を守るため消えることはもうしない。
大切な家族を守るため私はこれから盾となる。



誰にも邪魔はさせないから。





椿は3人にバレないよう
とある方向を見て睨みつけた。
(邪魔はさせない。絶対に。)

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