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第5章 全部を ページ3

「だめだ。」
「…どうして?」
椿はニコリと笑ってレオに聞く。

「お前はシナリオを読もうとしてるんだろ?
それに」

お前が隠そうとしている事はもう話した。
「…どこまで」

椿のまとう空気が変わる
レオ以外、誰も口を開けることができない。

「全部だ、」

グッ!!

「姉さン!!」
「王様!お姉さま、落ち着いてください‼︎」

二人はレオの胸ぐらを掴む椿を止めようとする
だが、司と夏目の声は椿には届かない。

椿はめを開き低い声でレオに問う。
その姿はいつものニコニコと笑う彼女からは考えられないほど恐ろしかった。

「レオ、嫌がらせのつもり?
私をここに呼んだのは全部計画してたことなの?
貴方は全部知っているのに?
私の思いを知っているのに彼らに話したの?」

レオは自分の胸ぐらを掴む椿の手を上から掴み話す。
「嫌がらせではねーよ、そんなことしても意味がない。お前を呼んだのは確かに仕組んでた事だ。
夏目にも司にも他の五奇人達にもお前のことは全部隠さず話した。」

今日、近くにいたからな、夏目を呼んだ。
お前が嫌がるのを知っててな

「…うらぎったの」
確信を持つように椿は言う。
「裏切ってなんかないさ」
「なら何で‼︎」

レオは椿の紫色の瞳を捉えて言う。

「お前、ここに来なかったら何をしようとしてた?」その問いに椿は全部終わらせようとしてた。
そう答える。

だがここで夏目が口をはさんだ。
「嘘だね姉さん。」

椿の後ろからそう夏目が口にする。
「嘘じゃないよ」
「嘘だよ」
姉さんは嘘をつく時左手を胸元に持っていくんだ。
2年前からの癖、抜けてなかったみたいですぐわかったよ

椿ははっとして左手を下ろす。
「…でも全部終わらそうとしてたっていうのは嘘じゃないよ?」
「.…そうだよな、」

第51話 終わらせたい。→←第49話 シナリオ(嘘)



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aj - 色んな場面で泣きました。凄く面白かったです更新楽しみにいてます。 (2023年4月2日 16時) (レス) @page29 id: 52fb1e9a16 (このIDを非表示/違反報告)
ハムム(プロフ) - にゃーちゃんさん» そう言っていただき嬉しいです‼︎更新もこれから頑張っていくので楽しみに待っていてくださいね‼︎ (2022年8月12日 7時) (レス) id: f8432527a9 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - とても面白いです!!もう、感動して思わず泣いちゃいましたw更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年8月12日 6時) (レス) @page25 id: e862c91e4d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハムム | 作者ホームページ:ハムム  
作成日時:2022年7月26日 18時

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