#34 親父 ページ10
「…っ」
父の登場に俺は
冷汗をかく
目を見開き一歩後ろへと下がってしまった
「えっ黒崎一護！？」
阿散井苺花が親父をフルネームで
叫んでいた
うるさいな、隣だから
「ん？お前、恋次の娘の！苺花じゃねーか」
面識はやはりあるよな
普通
かくゆう俺は顔を見られたくないので
後ろを向いている
それに気づいた父が
「なんで後ろ向いてんだ？」
「そうだ！そうだ！なんで後ろ向いてんのよ！一！」
！？
ちょっ……
名前呼ばないで
「…一…？」
怪訝そうにこちらを見る親父と一勇
……ガチでまずい
「…うるせー…察しろよ、このバカ娘」
「バカとなによ！バカ一！！」
「バカ真面目みたいに言うな」
もうなんなんだよ……
めちゃくちゃだ…
「………まさか…一？」
気づいた親父が俺を凝視する
顔は見えないが声からして
震えていた
…もう逃げられない、か…
「……そう、だけど」
ゆっくりと親父の方へと向く
あの時と変わっていない
あの頃と同じ親父の姿だ
「……大きくなったな」
「………そういう親父は変わってないね」
「皮肉か」
ベシっと親父が俺の頭にチョップする
痛い
加減してくれよ…
「……わかるだろ、俺の性格ぐらい」
「ひねくれ屋さんよ、こいつ」
「……バカよりはマシだ」
「バカってなによ！」
指を指して言ってきたので
こちらもやりかえしてやったっけ
怒られた
なんていう理不尽
「…仲いいんだな」
フッと親父が笑う
なんというか安心したという顔だった
「コイツがむやみに関わっているだけ、そもそも俺のほうが上官」
「そ、そんなの関係ないでしょ！？死神経験では私の方が上なんだから！」
ビシッと俺に指を指す苺花
「はいそーですか」
それを軽くあしらう俺
突っかかっていったってめんどくさい
「……とりあえずうちに来いよ」
「賛成！お父さん！」
え、えぇ………？
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ルル - 新しい感じのやつだと思います。殆どが原作を改変している話が多いので、ちょっと新鮮で面白かったです (2019年6月2日 1時) (
レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル - すごく面白かったです！これからも頑張ってください。続き楽しみにしています！ (2017年1月31日 10時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - 続きが見たいです！ (2016年12月14日 23時) (レス) id: 8e76876a71 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - 続きが楽しみです！ (2016年11月14日 17時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
リズ - 更新がんばってください！ (2016年10月7日 17時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
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