#64-2 ページ48
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「____で、こんな夜中に起きてお腹空いたからシュークリームを盗み食いしてたと」
「ごめんなさい……」
場所をソファに変え、先程の経緯を聞いていた。ホント、何してんだよ。母さんは……。
「いや……別に食べんなって訳じゃねぇけどさ……せめてもの豆電球でもいいからさ、電気つけろよ……」
「以後気をつけます……」
「……俺も叱る立場じゃねぇんだけどさ」
俺が一言呟けば、母さんが乗っかるように『それはそうだよ！』と俺に身を乗り出した。
「もぉ！ あれだけ一護くんやおじいちゃんに忠告されたばっかでしょ！ なんで無理するかなぁ」
「悪いって……」
プンプン腕を組んで怒る母さん。……それを言われると何も反対できない。
バツが悪そうに目を逸らす俺に、ふとこぼれるように笑う母さん。な、なんか可笑しいことしたか？
「本当に一護くんと似たなぁって」
「……そんなはず、ねぇと思うけど」
「本当だって！ 声なんかもうそっくりだよ！！ 後ろから名前呼ばれたらきっと間違えちゃう！」
呆れながら否定すると次は必死そうに俺を説得する。表情がコロコロ変わって忙しいな。
「なぁ、母さん」
「どうしたの？」
もし、俺が親父と同じように危険な戦いに行ったらどうするんだろう。
母さんは引き止めるだろうか。それとも、背中を押してくれるだろうか。……母さんならどっちでも有り得そう。いや、なら私も一緒に戦うってついていくタイプか。
今、それを聞ける程の勇気が俺にはなかった。
「……長生きしなよ」
「……！ うん！」
はぐらかすように紡いだ言葉に、母さんはすごく嬉しそうに笑みを浮かべていた。
時計を見るともうすぐ2時を指す頃。
「……そろそろ寝るか」
「うん、そうだね」
「母さんは、しっかり歯磨きしろよ」
「うっ……はーい……」
俺に指摘されるとしょぼんと肩を窄める母さん。
……本当に、母さんの思っていること分かり易すぎる。まぁ、母さんらしくていいけどさ。
母さんにお休みと一言かけ、俺は部屋へと戻ったのだった。
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ルル - 新しい感じのやつだと思います。殆どが原作を改変している話が多いので、ちょっと新鮮で面白かったです (2019年6月2日 1時) (
レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル - すごく面白かったです！これからも頑張ってください。続き楽しみにしています！ (2017年1月31日 10時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - 続きが見たいです！ (2016年12月14日 23時) (レス) id: 8e76876a71 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - 続きが楽しみです！ (2016年11月14日 17時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
リズ - 更新がんばってください！ (2016年10月7日 17時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
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