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#63 忠告 ページ45

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 その日の夜のこと。
全員が寝静まった後俺は1人、街の巡回へと回る。本当は苺花もやらなきゃ行けねぇが、あの襲撃の後だ。今日くらいゆっくりさせても構わねぇだろう。
 __それにしたって、あの時の人物は誰だったのか。浦原さんはどこか、知っているような口ぶりだった。……明日、また浦原商店へ足を運んでみてもよさそうだ。
 なんて考え事の最中、懐に入った受信機がバイブ音を鳴らして震えている。
 虚だ。場所を確認し、急いで出現場所へ向かう。
 現在地から霊圧を測ってみるも、微弱。そんなには、強くねぇみてぇだ。
 まぁいい。あんま難しく考えるよりも余っ程いい。
 出現場所へ近づくと、次第に虚の叫び声も大きくなる。
 ……今日は、直ぐに終わりそうだな。
 そんなことを思いつつ、腰から斬魄刀を抜く。
 
「__相博(あいう)て、『竜虎』」



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 戦闘もなんの苦戦も無く、終了する。
 俺が強くなったのか、ただ弱かっただけかは知らねぇ。まぁ、前者であって欲しいけどな。
 だからこそ、あの襲撃犯の異常な霊圧は一体なんだったのか。
 八部鬼衆(アハト・ラルウァ)。襲撃犯はそう名乗っていた。……って戦闘前にも考えたばっかじゃねぇか。
 ……早く、調べてぇ気持ちが一杯で居てもたっても居られねぇ。

「働き者っすねぇ。黒崎サン」
「っ! 浦原、さん」

 背後から聞こえる誰かの声。振り向くとそこには、今日の朝別れたばかりだった浦原さんの姿だった。なんで、ここに……?

「黒崎サンに一言、忠告しようと思いまして」
「忠告……?」
「そうっす。まぁ先日襲撃してきた敵に関してなんスけど」

 襲撃してきた敵に関して俺に忠告すること……?
 意味が全く分からねぇ。何を言いたいんだ、この人は。

「率直に言うと黒崎サン、キミは直ぐに尸魂界へ帰った方がいい」
「は??」
「このまま現世に居続けるとまた、あの鬼に襲撃されるでしょう。……鬼がキミに興味を示してしまった」

 理解の追いついていない俺を他所に次々と、話が進んでいく。
 いやきっと、それを見越しながらも話を進めているのだろう。俺が理解するまで待つ時間がない、と言わんばかりに。

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ルル - 新しい感じのやつだと思います。殆どが原作を改変している話が多いので、ちょっと新鮮で面白かったです (2019年6月2日 1時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
ラハル - すごく面白かったです!これからも頑張ってください。続き楽しみにしています! (2017年1月31日 10時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - 続きが見たいです! (2016年12月14日 23時) (レス) id: 8e76876a71 (このIDを非表示/違反報告)
リズ - 続きが楽しみです! (2016年11月14日 17時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)
リズ - 更新がんばってください! (2016年10月7日 17時) (レス) id: 9929c522bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼方 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年9月13日 8時

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