【BLEACH】黒崎一護の子《現世駐在任務篇》

#38　姉 ページ14

すると

「ただいまー！」

懐かしい声が
バタバタとこっちへと
やってくる

「お帰り〜、香織〜」

「お帰り、香織姉」

「お帰りなしゃい！！」

…陽太すげー可愛いんだけど

「…………おかえりー」
「………え…？」

ぼとっと鞄を落とす
少し気まずいので目線をそらし顔も反対方向へとむける

「…えっ…一！？」

「…久しぶり」

はぁもうめんどくさい
こういっちゃなんだけど
何回言わねば行けないんだ

「久しぶりっ…！！」

そう言うといきなり抱きついてきた
なんなんだ
うちの女性陣は抱きつくの好きなのか？
意味わからない

「…あーはいはい」

軽くあしらいポンポンと軽く背中に手を置く
こんなときどうすればいいのか
わかるわけがない俺にとって
苦悩する
姉ちゃんをよく見てみると
母に似た胡桃色の髪をサイドに結んでいて
俺と20センチ差ある身長
歳相応の行動
……なんだ、この双子とは思えない奴は
そう思いつつ体を離した

「……それにしてもこの中にいると一の髪目立つね」

「アンタ等がおかしいだけだ。俺は日本人特有の黒髪になっただけです。祖父に似たんです」

祖父=黒崎一心である
本当にこれだけは祖父に似てよかったと
思っている
…サボり魔は似たくはないけどな

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