永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

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「え、あの人授業受けないの？？」




「Aちゃん待ちだっただけやろーな。あれ。」







「よくまあ、そんなめんどくさいことするわ。ほんと。」









「ほんまモテるね、Aちゃん！」







「いや、永瀬くんに言われたくな「きゃああああっ」






「永瀬くんおはよ！！！」「これ、昨日作ったクッキー！」「みんなで作ったの！」









…ほらね。









「おはよう！え、マジ！？貰ってええの？？」





「きゃあああっ」「もちろん！」「食べて！！！」









すごいな… プロだ。この道のプロ。




そして、ファンも。プロだ。









「じゃあ、家でゆっくり食べるわ！ありがとうな！」





「ああ…死ぬ…」「じゃあ、またね！」「感想待ってる！！」







「おう！」









相変わらずの笑顔で。嫌な顔せず。私とは真反対の男すぎて。







でもさ。内心めんどくさいって思うくらいなら正直にさ。


私みたいに嫌な顔した方が、お互いのためだと思うけどね。本当に。







踊らされてる女の子が、本当に可愛そう。









なんて思いながら、ちゅーっとレモンミルクを吸う。






誰からもらっても私の愛するレモンミルクちゃんは変わらず美味しいですわ。









「ほら、モテモテじゃん。」









「…モテるかもしれんけど、ホントの意味で愛されたことなんてないんよ。



　俺なんて。笑」









「…へ。」









「あはははっ！何その顔！Aちゃんらしくないで！！笑」




「…うざ。」









「お、初うざ！いただきましたあーッ」









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だって、サムが先にサムらしくない顔して。そんなこと話すから。






彼女、とっかえひっかえしてるのかと思ってたし。









なんなの。この男。やっぱ危険だわ。本性分からない。









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