永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

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そんなこんなで、授業が始まって。









思った以上に、真面目なサム。



チラッと、覗き見すると。








ああ、頭いいんだなっていうノートの取り方。








大事なところだけをメモして、あとはしっかり話を聞いてる。









女の子たちにもっとこういうところを見せれば、


本当の意味で愛してもらえるんじゃない？って何考えてるんだろう。









…









なんか、やっぱりサムのキャラがわからない。









出会って全然経ってないからだけど。









違う面をもったサムがざっと5人くらいいる。気がする。









ねえ、どれがホントなのよ。なんて。






なんで気にしてるんだろうって思ったけど。



きっと心理学オタクの純粋な疑問だって、そう思うことにした。

.








「…なあ。」








…はあ？！





サムが小声で話しかけてくる。







「…ッ」








無視、無視。








「Aちゃん…！」





「なあってば。」

















もおおおっ！！








「何！？」








「…レモンミルクて美味いん？」








はあああ！？！今聞くこと！？！








「当たり前でしょ！」






「そっか、じゃあ。」









「え？」








.









「一口、飲んでいい？」



「…ッ！！？！」








右耳にくっつくんじゃないかってくらいの距離で囁かれる。







な、何今の…！！し、心臓がうるさい！








そんなテンパる私を見てるサムが、無音で腹を抱えている。












って、慌てていたら。その隙を狙って、もう一撃。








「間接キス、してええの？」





「…ウッ！！！」








声が、出そうになって。必死に手で押さえる。









顔が熱くて、恥ずかしすぎる。何言ってんの。頭おかしい。サイコパスだ。




こいつ。







授業中ってことをいいことにッ！！！



マジであり得ない…！！









.









「なあ、ダメなん？」








「〜〜ッいいよ！いいから！！もう、耳から離れて！！！」








必死に小声で訴えると。




満足そうにストローを吸って。上手いな！って笑う。









…









講義終ったらぶん殴ってやる。









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