私はもう必要ないんだ-バッドエンド-

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高「っ弥衣！弥衣！うっぁあ」

泣きたくないのに涙は止まることをしなくて

それでも、弥衣の“笑ってほしい”と言う言葉が頭に残っていて…

自分でも、どうしていいか分からない

俺が涙を拭いていると

奏「お兄ちゃん」

奏が話しかけてきた

高「っどう、した？」

奏「弥衣ちゃんがね、私を助けてくれた時言ったの。聞こえるか聞こえないかの声で『和成、大好きだよ』って。

ごめん、ごめんね、お兄ちゃん」

奏は目に大粒の涙を浮かべて言った

高「謝んな。せっかく弥衣が自分を犠牲にしてまで助けてもらった命なんだろ？

謝ったら弥衣に失礼だ。ちゃんと、弥衣の分まで、生きろ」

そう言った俺の心はなぜかスッキリしていた

なぁ、弥衣

俺がもっと早くお前に告白していたら……

カップルになれてたのかな？

付き合って、彼氏彼女っぽいこともできたのかな？

高「弥衣が聞いてきたんです。“もしも生まれ変わったら何になりたい？”って

俺は、その質問がよく分からなくて“なってみないと分からねー”って答えた。

そうしたら弥衣は笑って言ったんです。“だよね。でも、もし、生まれ変われるなら…鳥かな？空を自由に飛んで、世界を見てみたい！

でも、人間として生まれるなら、家族から愛されたいな”って

それを聞かれたのが、昨日、弥衣と帰っていた時だったんです」

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