足癖が悪い少女の行先は梵天でした3

蘭’sバースデー ページ7

今日は蘭さんの誕生日らしい

ということで…

藍子「ミッションは蘭さんが帰って来るまでにパーティーの準備を完了すること！皆さん、テキパキ動いてくださいね！」

三途さんは蘭さんと仕事らしいから引き付け役に回ってもらった

藍子「モッチーさんと明司さんは飾り付けお願いします。鶴蝶さんと竜胆さんと私で料理します。マイキーさんは味見係で」

飾りは前もって店長のお店のラパナルジェンテに頼んだ。

下手に作るよりも綺麗だし、何より作る時間がなかった。

ココさんは徹夜続きだったのでパーティーまで寝てもらうことにした。
さすがに5徹はヤバいだろう。

それに、ココさんにはパーティーに必要な物を発注してもらったしそれだけで活躍していると思う

密かにココさんにも味見係を任命してるんだよな。
あの人、大食いのクセにエナドリとゼリー飲料だけで過ごしてたんだよな…
いつか倒れるぞ…

ということで、私たちは早速作業に取り掛かった

鶴蝶さんがスポンジを焼いて、竜胆さんがケーキの飾りを作っている中、私は生クリームを泡立てていた

藍子「いや、器用か…」

何、その蝶々と蘭の花…

どれだけ見ててもどうやって作ってるのか分からん

生クリームも何種類も泡立ててるけど色が様々で見るだけでワクワクしてしまう

鶴蝶「スポンジ焼けたぞー。半分に切ったから藍子、クリーム塗ってくれ」

そんな重大なこと私に任せていいのか？！

藍子「あ、あぁ…ぁあ」

鶴蝶「カオナシの真似か？」

竜胆「手震えてんぞ」

藍子「断面ガタガタになりそうで怖いんですよ！」

そういうと鶴蝶さんはお皿を押さえ、竜胆さんは親が子供に包丁の使い方を教えるかの如く、私の背後に周り、私の手を握った

藍子「昔、お母さんにも同じような体勢で野菜の切り方教えてもらいました」

竜胆「まだまだ子供だもんな」

藍子「いや、あぁ…まぁ…成人してないから、子供か…？」

竜胆「そこは『私、もう子供じゃないよっ！』くらい言えよ」

藍子「私に何を求めてるんですか」

そんなキャラじゃないだろ

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