バレンタイン1 ページ8
バレンタイン前日
野球部の皆にチョコを作るというのを貴子先輩から聞いてたので奏良と一緒に手伝いに来たのですが…
唯「なんで来たの!」
藍子「え、野球部の皆さんにチョコを作るんですよね?」
奏良「手伝う」
幸子「いらんわ!てか、二人とも自分が彼氏持ちなの忘れてない?」
彼氏持ちなのと手伝うのにどんな関係があるのだろうか
奏良「一也のことは忘れてないけど、手伝うよ?」
唯「自分の彼氏に作ってあげなよ」
藍子「それはそうなんですけど…」
奏良「…」
貴子「あら、奏良は乗り気じゃないの?」
そうなのだ
奏良はすごく微妙な顔をしている
私は洋くんに作ろうと思っているのだが…
奏良「一也モテるから…私からのチョコとかいらないでしょ」
…それを彼女に言われるのか
一くん、可哀想だな
貴子「えーっと…藍子は?」
藍子「私は作りますよ。まぁ、簡単な物しか作れませんけどね」
何を作るかはまだ迷ってるけど
唯「奏良、作ろ?」
奏良「自分用なら作る」
一くん、怒りそう…
幸子「作ってあげなよ、ね?」
どんなに説得しても作ろうとしない奏良
そこに貴子先輩が聞いた
貴子「作らない理由って、御幸くんがモテるからってだけなの?」
奏良「…違う、けど」
藍子「他にも理由があるんですか?」
奏良「…だって、一也甘い物好きじゃないから…あげても迷惑かける、と思って…」
確かに一くん、甘い物好きじゃない…
奏良らしい理由ですが…
唯「あげない方が御幸くんにとって酷だよね」
藍子「ですよね…」
幸子「奏良、なんでもいいから作れ!」
奏良「なんで」
貴子「御幸くん、奏良からのバレンタインチョコ欲しいと思うわよ?」
貴子先輩の言葉に奏良は納得できないという顔をしていた
唯「奏良、別に贈るものはチョコじゃなくてもいいんだよ?気持ちさえこもってたらそれでいいの」
奏良「…そんなもの?」
藍子「多分、一くんも期待してると思いますよ」
奏良「…よく分からない。けど、みんながそこまで言うなら作る」
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作者名:菜々子 | 作成日時:2020年1月3日 0時