倉持洋一の彼女4 (ページ39)

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クレープを受け取り、席を取る

しばらくすると、奏良と一くんもやってきた

藍子「あ、買えましたか？」

奏良「うん、藍子は何にしたの？」

藍子「私はイチゴチョコにしました。奏良は？」

奏良「イチゴとみかんのやつ」

クレープを食べ始めると奏良は目を輝かせた

今日、何度も見てきたが何度見ても飽きない

奏良の反応は新鮮で、見ていて楽しい

思わず笑みが零れた

藍子「ｸｽｯ美味しいですか？」

奏良「…ん！」

笑顔で頷く姿は可愛い

関わる前は大人っぽい、クールなんだと思っていたけど、そうでもない

初めてのことが多くて、色んなことに目を輝かせてキラキラと笑っている

そんな奏良の姿を見るとこちらも嬉しくなる

倉持「藍子、一口」

藍子「あ、いいですよ。洋くんのも一口ください」

倉持「ん、いいぜ」

クレープを交換し、洋くんのクレープに口をつける

藍子「っ…ん！キャラメルなのに甘くない…！食べやすいですね」

倉持「あー、王道って感じがする。やっぱり美味いわ」

なんて話していると目の前でのイチャつきを見ることになった

簡単に言うと、奏良の口元のクリームを一くんが舐め、奏良が赤面するという光景

微笑ましいというか…

奏良が可愛い

いつもクールで冷静なのに、一くんの前だと無意識でも女の子らしくなる奏良は見ていて飽きない

藍子「奏良、あーん」

私は奏良に自分のクレープを差し出した

奏良「ん…チョコだ！」

パァァと効果音がつきそうなほど目をキラキラさせている

藍子「ﾌﾌｯ美味しいですか？」

奏良「うん！あ、藍子も一口どーぞ」

友達とこうやって遊んだり、食べ比べしたりするのって楽しいな

幸せそうな奏良を見ると余計にそう思った