ホワイトデー1 ページ17
倉持side
3月14日、土曜日
学校も休みで、部活もオフになった
俺は御幸と一緒に買い物に来ている
お互い、彼女からバレンタインをもらってお返しを考えていなかったから急遽買いに来たのだ
御幸「何がいいんだろうな」
倉持「…分かんねぇ」
ホワイトデーのお返しという経験が2人してないから何をあげればいいのか分からない
御幸「女子ってなんか高そうな物が好きってイメージあるんだよな」
どんなイメージだよ
それはさすがに偏見だろ
倉持「いや、藍子と谷津重はそんなやつじゃないだろ」
御幸「だよな…っあ」
声をあげた御幸の視線の先を見るとカラフルな飴の詰め合わせがあった
倉持「飴か…ちょっと見てみようぜ」
カラフルで色も綺麗でホワイトデーのお返しにはぴったりだ
「お、兄ちゃん達どうしたんだ?彼女への贈り物か?」
店員と思われるオッサンに声をかけられた
倉持「まぁ、そんなところです」
「彼女にあげるなら瓶に詰めてオシャレにしてもいいし、元々ラッピングされたやつを買ってもよし。
今ならいろいろおまけするぜ」
まだ買うとも言ってないのに話を進めていくオッサン
でも、なんとなく綺麗な飴に惹かれて瓶を手に取った
藍子が喜びそうな飴を見繕い瓶に入れていく
「へぇ、兄ちゃん達センスいいな」
倉持「こんなもんか。どうしたらいいんだ?」
「ラッピングしてやるよ。何色がいい?」
色か…
倉持「なら、緑がいいか」
「緑な。そっちの兄ちゃんは?」
御幸「俺、紫で」
「わーった」
オッサンは店の中に入っていき、綺麗にラッピングされた瓶を持ってきた
倉持「すげぇ…」
「あと、これはおまけだ。物はそれぞれ違うからそれは自分達でなんとかしてくれ」
おまけと飴が入った瓶を受け取り、金を払ってその場を後にした
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作者名:菜々子 | 作成日時:2020年1月3日 0時