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倉持side
奏良「藍子、これいいと思う」
藍子「それもいいですけど、こっちもよくないですか?」
奏良「こんなに決まらないものなのかな?」
藍子「どうなんでしょうか?」
なんて言い合いながら服と睨めっこしている2人
俺はそんな2人を見ながら藍子と谷津重が出した服を組み合わせていた
御幸「倉持ってセンスいいよな」
倉持「いきなりなんだよ」
御幸「手慣れてんな」
手慣れて、いるのか?
倉持「なわけないだろ!手慣れてねーよ!」
御幸「え、そうなの?」
腹立つ…!
倉持「そうだよ!ていうか、お前もやればいいだろ」
御幸「…なんか、腹立つんだよな」
倉持「どういうことだよ」
腹立つのはこっちだっての
御幸「亮さん達が選んだ服を奏良が着るって思うとさ、なんかムカつく」
ただの嫉妬かよ
倉持「お前、なんのために藍子が服屋に行こうと言ったと思ってる」
御幸「服が見たいからだろ?何言ってんだ?」
それはこっちのセリフだっての!
倉持「なわけないだろ!お前が怖い顔してたからだよ!」
御幸「怖い顔?倉持より?」
真面目なのかおちょくられてんのか分かんねぇ…
倉持「藍子が提案した理由はお前のためだよ。服屋で谷津重のために服選んでやればいいだろ。
それに、今だって亮さんや弟くんが選んだ服を自分なりに組み合わせればいいだけだろ」
そう言うと御幸は納得した顔になった
御幸「なるほどな、俺もやろう」
倉持「谷津重のためにか?」
御幸「倉持だって藍子のためだろ?人の事言えねーじゃん」
考えることは一緒ってことかよ
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年8月30日 20時