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洋くんの背中を見てるとふと思うことがある
"抱きついてみたい"
こう、背中からギュッと…
でも嫌がられたら立ち直れない
倉持「どうした?」
藍子「あ、いや…」
言えるわけない
恥ずかし過ぎる…!
試合の時は抱きつけないし、奏良や一くんがいる前だと余計に…
だから2人の時とかなら大丈夫かなと思ったり…
倉持「藍子、何かあるだろ?」
藍子「いや、その…」
言えることならとっくに言ってる
倉持「俺には言えないことか?」
そんなシュンとした顔しないでください
すごい悪いことしてる感じがする
藍子「…っ言っても引きませんか?」
倉持「え、俺が引くようなことなのか?」
いや、引かないとは思うけど、万が一という場合があるし…
倉持「まぁ、引かねぇ自信はあるな。だから言ってみろ」
藍子「やっぱり無理…」
倉持「なんでだよ!」
藍子「恥ずかしい…」
倉持「は…恥ずかしい?いや、余計に気になるだろ!」
どれだけ引かないと言われても恥ずかしいものは恥ずかしい
こういうのは勢いなのか?
藍子「言えるわけないじゃないですか…その、洋くんの背中見てたら、後ろから抱きついてみたいなーとか…たまに思ってみたり…
試合中とか練習は抱きつけないから…今なら大丈夫かな…とか
嫌がられないかなとか…い、いろいろ考えてたんです!」
もう嫌だ…穴があったら入りたい
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年8月30日 20時