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倉持side
俺と御幸がいきなり桐生の選手に呼ばれたと思えば…
「お前ら彼女大事にしぃや!」
「あんなにカワイイ彼女、手放したらアカンで!」
これ、絶対聞こえてるだろ…
まぁ、いいけど…
聞こえてるならちょうどいい
聞こえるように言ってやるよ
倉持「大丈夫です。何があっても絶対手放しませんよ」
御幸「いや、俺…まだ彼女じゃない、んですけど…」
あ、そうだ、コイツ、告白できずに引きずってるんだった
というか、まだって言ったし…
「え、あの長打の子お前の彼女とちゃうんかい!」
ヒャハハ!ド直球だな!
でも、その方がいいか
誰かが引き金になってやらねーと、いつまでも告白しそうにないもんな
谷津重なんか顔真っ赤だもんな
これはもしかして脈アリか?
「それでも、あの子のこと好きなんやろ?」
声をひそめたってことは…最初からアイツらに聞こえるように話してたってことか
御幸「いや、あの…はい…」
素直だな
「なら、告白せんとアカンで!」
御幸「それは、分かってるんですけど…」
倉持「ヒャハハ!すみません、コイツ、ずっと野球とスコアブックが友達だったもんで…
良かったらコイツに告白の仕方、教えてやってくれませんか?」
御幸「あ、おい、倉持!」
「そんなんいくらでも教えるで!」
おぉー、のってきた
「いやいやいや、自分で考えーな!俺ら考えたら意味ないやんか!」
本場の生ツッコミだ
「とにかく!夏の予選までにはカップルなっとけよ!」
それ、御幸にはハードル高くねーか?
見てるこっちはおもしれぇけどな
御幸「無茶苦茶だ…」
「絶対やで!じゃあな!」
桐生の人たちは御幸に無茶なことを言って帰って行った
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年8月30日 20時