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谷津重「…やっぱり大きかったか」
藍子「袖が余りますね…ブカブカです」
谷津重「そりゃ倉持のだしね。一也のだったらもっと大きかったんじゃない?」
藍子「あー、確かに」
でも、動けないのは困るんですよね
倉持「おー、来たな」
藍子「おまたせしました」
谷津重「…しっくりこない」
御幸「男物だからな。余計だろ」
倉持「悪い、やっぱデカかったな」
藍子「いえ、洋くんが謝る事じゃないですよ。貸してくれてありがとうございます」
着てると何故か落ち着くんですよね、洋くんの服
「おーい、集まれー!体育始めるぞー!」
御幸「サッカーなら休もっかな…」
谷津重「いや、頑張れよ。野球少年」
御幸「俺、野球少年であってサッカー少年じゃないもん」
藍子「そう言えば、一くんって野球以外のスポーツはからっきしですよね」
谷津重「え、そうなんだ。それは意外だな。見てみたいから休むなよ」
御幸「えー」
倉持「ヒャハ!ズルはよくねぇぞ、御幸」
御幸「うぅ、分かってるよ!」
野球だったら洋くんと一くんのカッコイイ姿が見えるので嬉しいですけど、サッカーしてる二人も見てみたいですね
谷津重「一也、サッカーだったら写真撮ってあげるよ」
御幸「はぁ?やめろよ!撮るなら野球でカッコイイ俺を撮って!てか、そんなに写真撮りたいのか?」
谷津重「そりゃ、写真部だからね」
御幸「だったら尚更、野球部に来て野球してるところを撮りに来いよ」
谷津重「…行っていいなら行くけど」
御幸「いいに決まってんだろ。藍子も絵描きに来るしな」
藍子「あ、今日も行きますよ」
谷津重「…じゃあ、私も一緒に行く」
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年6月20日 15時