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藍子「あ、あの、洋くん、どこまで行くんですか?」
帰って来たのはいいものの、手を繋いだまま寮裏に来た
…怒ってますよね
藍子「洋くん」
倉持「あ?」
藍子「ご、ごめんなさい…」
倉持「それは俺らを頼らなかったことへの謝罪か?それとも、一人でマネージャー達を送ったことについて一言も言わなかったことか?」
藍子「後者と言ったら…」
倉持「とりあえず絞めるな」
藍子「…どっちもです。ごめんなさい…洋くん?どうして私を抱きしめるんですか?」
汗かいてるからベタベタすると思うけど…
倉持「御幸と谷津重、あとゾノから藍子がマネージャー達一人で送って行ったって聞いてマジで焦った。
変質者もいるって聞いた。お前にもしものことがあったらってすげぇ考えた
だから、その罰だ。黙ってろ」
藍子「全然罰になってませんけど」
倉持「うるせぇ!」
ユニフォーム姿だからまさかとは思ったけど、練習終わってすぐに来てくれたって感じですかね
藍子「洋くん」
倉持「なんだよ」
藍子「ありがとうございます。来てくれてホッとした。本音を言えば少し怖かったので…どんなに走っても撒けないし、でも、洋くん呼んだら危険な目に合わせるかもって思ってたから」
倉持「んなこと気にすんなよ。怖かったらいくらでも呼んでくれていい。お前が俺の事呼んだら絶対どこだって駆けつけてやる。なんも心配すんじゃねぇよ」
あったかい…
もうちょっとだけ、こうしてたいかも…
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年6月20日 15時