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御幸side
まって、俺、そんなに怖い顔してた?!
そんな、泣くほど?!
御幸「奏良…とりあえず、こっち来い。ゾノ、倉持にグラウンドに残るように言っといてくれ」
前園「お、おう」
俺はゾノにそう言って奏良をグラウンドから連れ出した
御幸「大丈夫か?」
そう聞いても頷くだけ
谷津重「…めんな…さ…大丈夫、だから」
全然大丈夫そうに見えないんだけど…?
肩も震えてるし、泣いてるし…いや、俺のせいか
谷津重「藍子、行ったの私のせい…藍子を止められなかった。せめて…私も、着いて行けばよかったのに…そしたら、藍子が帰ってくる時、一人にならなかった…
どう、しよう…変質者いるかもしれないのに…藍子に何かあったら、私のせい…また…いなくなるの?」
なんでコイツはこんなにも自分を責めてるんだ?
またいなくなる?
藍子と同じでコイツも訳ありっぽいな
とにかく俺は奏良を落ち着かせないといけない
御幸「奏良、よく聞け。藍子が行ったのはお前のせいじゃない。それに、もしお前が藍子に着いて行ってたら俺は怒ってた」
何かあったらどうすんだって、危ないことはするなって言ってた
御幸「藍子はボール持って行ったんだろ?護身術も使えるし、ちゃんと帰ってくる。誰もいなくならない。だから安心しろ」
谷津重「でも、でも!」
何をそんなに怯えてるんだ?
御幸「奏良?」
谷津重「ぁ……私、疫病神、だから…」
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年6月20日 15時