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成宮side
「「ちゃっス」」
学校ですれ違うとき、Aさんはほとんど女の子といる。
「おう」
挨拶しても返してくれない先輩もいる中で、Aさんは必ず返してくれる。
「俺、やっぱあの人苦手なんだよなー…」
Aさんの背中を見ながらカルロが言った。
「なんで?」
と白河が聞く。
「練習もまともに来ないし、来てもちょっかい出したり邪魔するだろ。なのに上手いから」
まぁ、カルロの気持ちもわからないこともない。
つまり、しっかり練習に出ているのにメンバーにも入れない人もいる中で、練習せずにメンバーに入っているAさんをよく思わないのだろう。
「あと、常に隣に女がいるのが気に食わねぇ」
「…お前、わかってないね」
白河が呆れたように言う。
「え…白河知ってんの?」
「当たり前。見てればわかるし」
白河もAさんの性格や自主練していることを知っているらしい。
「は?何をだよ」
1人知らないカルロは話について来れない。
「…だから俺は、別に嫌いじゃないけど」
"嫌いじゃない"
Aさんがよく言う言葉。
Aさんが言う最上級の褒め言葉なんだ。
俺も言われたい…なんてな(笑
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ふー(プロフ) - 蒼葉さん» とんでもないです!!読んでいただき本当にありがとうございます!! (2019年2月17日 22時) (レス) id: 64d176cfc7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉(プロフ) - とてもよいお話でした!!!この作品を作って下さりありがとうございます!! (2019年2月14日 7時) (レス) id: c28d4f2a15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふー | 作成日時:2018年11月16日 22時