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送信と同時にまたすぐに既読がついて、さらに画面が切り替わって着信が来た。
「…っ、もしもし？」
《あ、Aちゃん？》
電話って不思議。
相手の声がいつもと違って聞こえる。
仕事でも人と電話することなんてないから、なかなか慣れてなくて苦手意識が強い。
「…う、うん…どうしたの…？」
《疲れてるところごめんね？
明日なんだけど、食べたいものある？》
「え？あ、明日？
……うーん。玉森くんは？」
《俺は何でも！
Aちゃんが日本で食べたいもので！》
“ 日本で食べたいもの ”
私どんだけ日本にいないと思われてるんだろう。
玉森くんの気遣いに心がくすぐったくなる。
「私も、特にこれといって……。
あ、でもさっぱりしたものがいいかな。」
《ん、わかった！探してみる！
お店決まったらまたLINEするね！》
電話の後ろが凄く賑やかで、まだ周りにたくさんの人がいるのが想像できた。
仕事終わってすぐ連絡くれたんだよね、きっと。
「…ごめんね？
私、玉森くんを連れて行けるようなお店知らなくて。」
《え？お店？》
「個室とかお忍びとかのお店、全然詳しくなくて…‥玉森くんにお店選びお任せしちゃってるよね。」
《そんなこと謝らないでよ！
俺が誘ったんだし。気にしないで！》
「……ありがとう」
気付くと、変に緊張してない私がいた。
電話でも普通に話せてる。
《『玉ー？帰るよー？』》
「……？」
《…あ、ごめん。呼ばれたから行くね。》
「え、あ、うん…！」
《疲れてるところごめんね！
ゆっくり休んでね！おやすみ！》
「…うん。おやすみ」
数分間の電話。
初めての玉森くんとの電話。
……耳が熱い。
……心臓、バクバクしてる。
電話を切った後のスマホを、ただただボーッと眺める。
……おかしい。
私が私じゃない。
男性に対して、こんな意識することなんてなかったのに。
どちらかといえば、冷静で、どんな時にも適当にあしらってこれたのに。
……どうして？
玉森くんに対してはそれができない。
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (
レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして！コメントありがとうございます！どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です！変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています！機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年6月21日 14時
