空で出逢ったキミ。2

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2本目のビールを冷蔵庫から取り出した時、ソファー前のローテーブルに置いたスマホが震えた。






「……？」







缶の栓を開けて一口飲みながらスマホを手に取り、内容を確認する。







……っ、玉森くん…！








ここに直接現れたわけでもないのに、この何とも気の抜けたオフの自分が無性に恥ずかしくなって、思わず姿勢を正してLINEを開く。








》Aちゃん、お疲れ様！
まだ起きてるかな？








玉森くん、今仕事終わったのかな？




スマホの画面上に表示された時間を確認すると22時半。




こういう時って晩ご飯とかいつ食べてるんだろう、と素朴な疑問を抱く。








》うん、起きてるよ！








返事を送るとすぐについた既読にドキッとした。








》今電話しても大丈夫？








……えっ、電話！？





正直あまり得意じゃない電話。





ましてや相手は玉森くん。







お酒のせいじゃない。



心臓が凄いドキドキしてる。









……ど、どうしよう。何て返そう。




読んでしまったから既読になってるのバレてるし、向こうは私の返信を待ってるはず。







……電話、何話す？








ただの電話なのに、今の自分の格好があまりにも人様に見せられるものじゃなくて変に意識してしまう。






……やばい。



LINEが来てから5分経っちゃう。









》いいよ









半分ヤケクソ。





もう、どうにでもなれ！





震える指で送信ボタンをタップした。




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