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「……どうしたの？」
俺の普通でない様子に気付いたAちゃんが、手に持ってたマグカップをローテーブルに置いて、俺の表情を伺うように首を傾げた。
「前にも言ったけど、俺がAちゃんに連絡先を聞いたのはCAだからとかではなくて……、」
「…うん。」
「きっかけは綺麗だと思ったのは事実だけど。
でもそれはあくまできっかけで、内面を知れば知るほど俺はAちゃんのこと好きだなって……」
「………」
「…あ、ごめん。急に……」
俺の発言に困った顔してるAちゃんに気付いて、ふと我に返る。
全くもって言うつもりはなかったのに。
言葉の流れで出てしまった。
“ 好き ”って言葉。
「今の、忘れて…！ごめん。」
「………」
「…やっぱり俺もラテ飲もっかな。」
いたたまれない気持ちになって、俺はソファーから立ち上がってキッチンに向かう。
……何言ってんだ、俺。
Aちゃんだって困ってる。
そりゃそうだよな。
俺のことなんて何とも思ってないし、今日だってただのお礼で料理しに来てくれたのに。
……勘違い野郎の典型的パターンだ。
「…っ、あ、あの、玉森くん？」
「……」
口を開いたAちゃんの視線を背中で感じる。
ゆっくり、慎重に、言葉を選んでるのは顔を見なくてもわかる。
だからこそ、これから言われる言葉がすげー怖かった。
「…私、玉森くんとはお付き合いできないの。」
「………」
あっさり振られて、想定内の結果なのに、胸がぎゅーっと苦しくなる。
わかってた。
ミツの言う通り。
今思えば、諦めときゃ良かったんだ。
「っ…実は、」
「…そうだよね。
ごめんね？急に変なこと言って。」
「玉森くん…、」
「そりゃAちゃんモテるから、たくさん周りにいるだろうし。CAってだけで男は放っとかないだろうし。彼氏はいなくても色々と付き合いありそうだもんね。」
振られた腹いせにこんな酷いこと言って。
…俺、まじで性格悪い。
恐る恐る顔を上げると、Aちゃんが俺のことをじっと見つめて、泣きそうな顔してた。
初めて見た、Aちゃんの悲しい顔。
自分で言っておきながら、すっげー罪悪感に襲われる。
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (
レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして！コメントありがとうございます！どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です！変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています！機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年6月21日 14時
