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89. ページ39

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「…Aちゃん……?」



「…ひどいね、玉森くん。」



「………」








言われて当然。




あぁーもう完全に嫌われた。








「CAだからモテるとか、周りにたくさんいるとか、そんなの関係ないよ…!
私だって、ちゃんと好きな人と付き合いたいって思ってる!」




「……ごめん。そうだよね。」








心の中で土下座して、どうにかこの重い空気を変えたくて……



でもAちゃんの顔を見る勇気がなくて、俺は出来上がったラテをただただ見つめる。









「…私、実は今、お付き合いが保留になってる人がいて。」



「………」



「その人とちゃんと会って話さなきゃって思ってて……」



「………」









Aちゃんが選んだ相手、素晴らしい人格の持ち主なんだろうな。



……羨ましい。




Aちゃんから恋愛相談受けると思わなかった。




聞きたくなかったな。



正直今の俺には、こたえる。






コーヒーメーカーの電源を消して、ラテのマグカップを手に取り小さな溜息を洩らした時、









「…玉森くんの気持ちは凄く嬉しい。

けど、私まだ玉森くんのこと何も知らないし……」



「…うん」



「だから、その人とちゃんと話しするまで、待っててもらえないかな…?

そこからお互いのこと知っていくのじゃダメかな…?」



「えっ…?」









今、何て……?




Aちゃんの言葉に咄嗟に顔を上げた。




待っててもらえないか、って今言った?




お互いに知っていくって……



それは、つまり……?









「っ…な、何か言ってよ…!」



「…え?いや、ごめん。

え?つまり?それは…?」



「…玉森くんとのこと、ちゃんと考えたいから…っ、もうちょっと答え、待ってほしい……」









嬉しくて。



ホッとして。




出来上がったラテをキッチンに置いたまま、ソファーに座るAちゃんの元へ駆け寄る。









「…俺、期待してもいいってこと?」



「…期待、されちゃうと困るけど……

でも、ちゃんとまた答えは伝えるから!」









…なんていう瞬間。






照れ笑いしてるAちゃんに俺もつられて顔が赤くなる。



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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして!コメントありがとうございます!どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です!変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています!機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月21日 14時

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