64. ページ14
.
〜♪
お風呂が沸いたことを知らせる音楽が部屋に響く。
「…どっちがいい?
風呂入るか、一緒にマンション戻るか。」
「………」
不服そうな顔して俺を睨みつけるAちゃん。
そんな顔も可愛く見えてる俺は相当重症だよな。
「…やっぱ腕縛る紐取ってくるわ。」
「っ、…い、いい…!
もう、わかったから…!」
俺がソファーから立ち上がると、Aちゃんが下唇を噛み締めてる。
あぁーさすがにちょっとやりすぎたかな。
……強引だったかも。反省。
「…ねぇ、」
「……?」
「本当に、何もしないって約束してよ…?」
……うーわっ。
何この破壊力。
Aちゃん、それ逆効果。
絶対男に言っちゃダメな台詞。
「…俺、そんなに信用ない?」
「うん」
…はい、即答ー!
この状況じゃ、それもそうか。
けど、俺だって誰彼構わず寝ることはしない。
「風呂、入ってくれば?」
「………」
「…風邪ひくよ。」
「玉森くん、先いいよ…!
明日仕事なんだし。」
「ん、いいから」
リビングのドアを開けて誘導する。
ちょっと遠慮がちに廊下に出るAちゃんを、そのままお風呂場へと案内する。
「着替え、俺のでいい?」
「……他にあるの?」
「…いや、それには選択肢ないんだけど。」
「なにそれ…(笑)」
…あ、やっと笑った。
良かった。
「じゃあ、お借りします」って俺が持ってきた服を抱えて閉めたドア。
やばいな、俺。
平常心保ってるように見せてるけど全く余裕ない。
いや、ここで手出す気は更々ないけど、俺の心臓がもつのかな。
.
222人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして!コメントありがとうございます!どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です!変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています!機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月21日 14時