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93. ページ43

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「…Aちゃん?」



「…うん。」







帰りの車の中で見てたスマホを覗き込むミツ。



今日は俺とミツとガヤの3人が一緒。



残りの舞祭組4人は別の仕事に直行した。








「玉も好きだね〜。
んで?Aちゃん、今なにしてんの?」



「ニューヨークにいるらしい」



「ニューヨーク?アメリカ?遠いな。」



「…ふっ(笑)」







薄っぺらい感想しか言わないミツに笑いが込み上げる。



でも俺も同じ言葉しか思いつかないけど。







「てかさ、俺らだってこういう仕事でなかなか予定合わなくて会えないのに、CAと付き合ったらほぼ日本にいないわけじゃん?
俺からしたら、いつ家帰ってんの?って感じだし、どこで何してるかわかんなくない?」



「あぁー…確かにね。」



「…浮気し放題じゃん。こえーよ。」



「…ミツ、浮気とか気にするんだ?」



「は?当たり前だろ。
されて嬉しい奴いねぇわ!」







ははっ、確かに。




「あんだけ可愛かったら浮気し放題だろ」ってブツブツ言ってるミツ。



Aちゃんのことを褒めてんだか、貶してんだか、わからないけど。




でもなぜか、俺は褒められてる気がして嬉しい。








「なぁ、玉。」



「…ん?」



「俺、思うんだけどさ。」








蚊帳の外だと思ってたガヤが急に話に入ってきた。







藤「いや、俺はAさんのことをCAとしか知らないよ?
だから半分は聞き流してほしいんだけど。」



玉,北「………」



藤「言い寄られる女性ほど浮気ってしないんじゃないかなって思うけど。」







……はい、出ました。



藤ヶ谷さんの名言。







北「…なんで?
モテない女なんて浮気のチャンスすらなくない?」







ミツの言葉に俺も頷く。






藤「いや、なんて言うかさ…、


モテないから免疫ないわけじゃん?
ちょっとしたことで勘違いしちゃう、みたいな。
来る者拒まずじゃないけど。」



北「…あぁー。」



藤「けど、モテる人って来られることに慣れてるから簡単には引っかからないっていうか。
交わし方も上手いよね、やっぱり。


だからAさんはこれに当てはまるかわからないけど、可愛さだけで判断するなら後者だと思う。」







説得力ありすぎて「あぁー」しか言えない俺とミツ。




やっぱりすげーなガヤは。



恋愛上級者だわ。



これがキスマイが誇る王子ですよ。



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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして!コメントありがとうございます!どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です!変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています!機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月21日 14時

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