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「…っん、」
身動きの取れない窮屈な感覚と、いつもはない体の痛みで目を覚ます。
……あ、そっか。
私も寝ちゃってたんだ。
体を起こそうとすると太もも辺りに感じるずっしりとした重み。
視線だけを移すと玉森くんの頭が見える。
玉森くんもあれから起きなかったんだ。
無理矢理でも起こして寝室に行ってもらうべきだったかな。
風邪ひいちゃってないかな。
玉森くんを起こさないように、間違っても頭が落ちないように、変なところに力を入れながら体を起こす。
……まだ寝てる。
下を見ると、気持ちよさそうに目を閉じてる顔にホっとする。
「……あっ、」
玉森くんの寝顔を眺めてたら、目頭のところに抜けた長い睫毛が付いてるのに気付いた。
このまま目を開けたら入っちゃうかも……!
そっと人差し指を伸ばして、全神経を指先に集中させて目頭と鼻の際を撫でる。
触れちゃいけないものを触るように、震える手を抑えながら睫毛を払い取った。
「っ…ふぅー」
き、緊張した…!
全身の力が抜けた途端、
「んっ…おはよ。」
パチっと目を開けた玉森くんと至近距離で目が合う。
「っ…お、おはよ…///」
び、びっくりした…!
咄嗟に引っ込める手。
顔に触れてたのバレてないよね…?
寝込みを襲ってる奴だと思われてないよね…?
「…んんーっ…!!」
優雅に伸びしてる玉森くん。
あの……この姿勢……
私の太ももの上で寝てて何も思わないのかな、この人。
「あっ、朝ご飯食べて行くよね?」
「え?」
「って言っても、うちに大したものないけど。」
ムクッと起き上がって「んーっ」と再びを伸びをする玉森くんを見上げる。
私…あのっ……、
足が痺れてて……動けません……
「Aちゃん、朝はパン派?ご飯派?」
「え?
あっ、うーん……
その時の気分もあるけど、パンが多いかも。」
「まじ?俺もだわ!」
朝から爽やかな笑顔でキッチンに向かった玉森くんをただ見つめる。
寝起き、めちゃくちゃいい人なんだ。
起きて数分であそこまで動けるって……
休みの日は時差ボケで死んでる私とは大違い。
極力動きたくなくて、朝ご飯だって食べない日もある。
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして!コメントありがとうございます!どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です!変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています!機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月21日 14時