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上空でギャレーに戻ってきたキムちゃん。
「玉森くん、お目覚めです!
こだわりドリンク頼まれました!」
「…玉森くん?座席、何番の人?」
「えっと……」
キムちゃんがギャレーから顔だけを出して座席番号を確認する。
その時に聞こえたコールボタン。
「コールボタン、私行きます!
…あ、玉森くん、8Cでした!」
そう言い残してお客様の前に戻っていったキムちゃん。
ん?こだわりドリンクは?
私が持って行けばいいのかな…?
カップに入れて8Cの座席まで持って行く。
後ろの席の人と話してるところに声をかける。
「…お客様?」
「っ、…はい」
「お待たせいたしました。
こちらがオリジナルドリンクです。」
目を合わせず、軽く会釈だけ返された。
あれ?
キムちゃん、8C……だよね?
思わず上の座席番号を確認して、もう一度顔を確認する。
玉森くん……
うん、確かにCMで見たことある。
顔こんなだった気がする。
深く被った帽子でよく見えないけど、間違いないはず。
「…Aさん…!」
「……?」
「18Aのお客様が…っ、」
急に泣きそうな顔して戻ってきたキムちゃん。
切羽詰まって、何かがあったのはすぐにわかった。
「…ん?向こうで話そっか?」
周りのお客様の目もあるから。
ギャレーにキムちゃんを連れて戻る。
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月18日 8時