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「なになに!?面白そう!!」
すぐに食いつく私。
女子たちは若干引き気味に見ているが、教えてくれた。
「あのね、この街の真ん中にある彼岸神社ってあるでしょ?そこに夜にだけ細い一本道が現れるの。」
「え?それだけ?」
「そんなわけないじゃない。最後まで話を聞いて。その一本道を通る鞠を持っている幼い少女に声をかけると、神隠しにあうって話。」
別の女の子も一気に話し出す。
「私のお兄ちゃんもこの間歌を聞いたんだって。お兄ちゃんはこの話を知ってたから、すぐ逃げたみたいだけど。」
混乱した私は、一度聞く。
「えっと、歌って何?」
「ああ、そこからかあ。その女の子は、『とーりゃんせ、とーりゃんせ♪』って歌いながら境内へ向かっていくの。通りゃんせが、通ってくださいって意味だから、道案内の少女。」
そのおかげで、異世界へ道案内されてるけどね!と笑う女子を見ながら、私はとてもワクワクしていた。
そばにいた楓の手をぎゅっと掴んで顔を寄せる。
「私、いいこと思いついた!」
「ど、どうしたの?」
「私たちでこの謎を解くの!もし解ければ、部員が増えるかも!」
戸惑いを隠しきれない顔で、楓が聴く。
「えっと…私「たち」ってことは、私も参加するの?」
「勿論!これは部活じゃないから、手芸部を辞める必要もないし!」
「すごいね…わっ!ちょっと!?」
「そうと決まれば、あいつのところへ早速出発!」
私は隣のクラスへ、楓の手をしっかり握って向かった。
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北条ひかり(プロフ) - 水無月歌乃@絵師さん» 褒めていただき、うれしいです!これからもよろしくお願いします! (2022年8月10日 23時) (レス) id: 690716307d (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌乃@絵師(プロフ) - 冒頭から世界観に引き込まれました。とても素敵なお話ですね! (2022年8月10日 23時) (レス) @page2 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
北条ひかり(プロフ) - 朱まぐさん» ありがとうございます!こちらも、更新頑張ります! (2022年8月5日 18時) (レス) @page8 id: 98e6601380 (このIDを非表示/違反報告)
朱まぐ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。主人公達のやり取りが面白くて読んでいて楽しかったです!最新話に出てきた狐の正体や少女が言っていた言葉の意味などもとても気になります。無理せず作者さまのペースで頑張ってください! (2022年8月5日 17時) (レス) @page3 id: 36aa4bf6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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