3 ページ3
.
「玉森くん、ちょっといい?」
ドアから少し顔を出して、何故かニコニコしながら手招きしている店長。
なんか 怖いんですけど・・・
「はい、なんですか?」
返事をすると、「まぁまぁ、いいからいいからちょっと来て!」と意味深な言い方。
休憩中に呼び出されるなんて 珍しいな。
レジ混んできたから手伝って、とか?
いや、だとしたら笑顔の必要ないだろ。
ゲームを中断し、店長の元へ向かう。
「…え、」
店長の隣には、初めて見る女の人がいた。
「2人、初めましてだよね。丁度玉森くんも休憩中だし、軽く自己紹介してもらおうかなと思ってさ!……じゃあ後は若者同士で ♪」
あぁもう・・・
余計なこと言うなよ店長ー・・・
内心げんなりしつつ、ゆっくりと彼女の方へと向き直った。
・・・・・あ、可愛い。
同じ歳くらい?
もしかして、高校生かもしれない。
てっきり、ここは学生は採用しないのかなって思ってたけど・・・
たまたまシフトが被らなかっただけ?
日中のシフトの人でも、たまに人手不足を補う為に17〜22時に入ったりするらしいし。
・・・あれ、でも待てよ?
高校生なら、バイトするとしたら丁度この時間帯か普通なはずだ。
日中は当然、学校があるわけで・・・
「あのー…」
「え?」
「店長から聞いてます。3日前から働かれてるんですよね?初めまして、萩野です。」
ニッコリと綺麗に笑う彼女は、見た目とは裏腹に落ち着いた話し方だった。
なんていうか・・・
俺の知ってる女子じゃない。
変に色目を使ってきたり、狙いすぎだろってくらいぶりっ子してたり。
少なくとも、同じ歳か歳下で こんなに大人っぽい中身の人は見たことがなかった。
「えっと…玉森、くん?でしたよね?」
「えっ?」
「あれ?違った?」
「いや…合ってる、けど……」
「うん、次は玉森くんの番ね。」
・・・タメ口?
俺が新入りだから?
「……玉森です。」
「ふふ、それは知ってるよ?」
「大学2年。」
「うん。」
「いつもは日中のシフトなの?」
「……ん?」
「いや…3日とも会わなかったからさ、萩野さんは日中で入ってたのかなって思って。」
気になっていたことを聞いただけなのに、何故か萩野さんは眉を顰めている。
・・・それ、どうゆう反応なわけ?
1176人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nanaco(プロフ) - ぴろみんさん» ぴろみんさん、コメントありがとうございます(*ノ∀ノ) ね♪ 焦れったいの最高ですよね〜(*^^*) これからもジレジレしちゃって下さいm(*_ _)m (2020年4月13日 23時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろみん(プロフ) - コメント失礼します。両片想いのすれ違い大好きです!(笑)楽しく読ませていただいています^_^ (2020年4月13日 17時) (レス) id: ee206e27b7 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» バーテンみっくん!でもチャラくないの(*ノωノ) また後で更新しに来ます♪ 他メンはあと2人出しますよ( ̄∀ ̄*) (2020年4月11日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - 新作ですかー(^.^)しかもみっくん(//∇//)続きが気になる(^_^)楽しみにしてます(^.^) (2020年4月11日 16時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - もち?太郎さん» あー・・・あれか!でも今は裕太sideだからね、あれは宏光とのやり取りだから(^_^;) (2020年2月8日 6時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nanaco | 作成日時:2020年1月31日 20時