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『いや…なんで?』
「いいから、1枚やるって。」
よく分からなくて固まる俺に、その中でも1番派手なピンク色のカードを押し付けてきた。
・・・・・。
『いや……ちょ、ちょ、待って?!言っとくけど俺、こんな店行かないよ?!』
「ふーん、行ったことねぇんだ?」
『当たり前じゃん!』
「接待とか2次会とかは?」
『適当に理由付けて断ってるよ!!』
「付き合い悪いと上手くやっていけないぞ。」
『うるさいなっ、そんなんが付き合いなら俺は一生平社員でいいっつーの!!』
しつこいミツに、キッパリと言ってやった。
すると、ニヤリと片側の口角を上げて、意味深な笑みを浮かべるミツ。
『…何、怖いんだけど。』
「俺、別に行けって言ってねぇじゃん?」
『……。』
「これ、持って帰れば。」
『……は?いらねぇし。』
「んははっ、そうじゃなくて(笑)……Aにさ、わざと見せんの。」
『……。』
わざと見せる・・・?
「それで、Aがどんな反応するかで決まりなんじゃねぇの?」
『…決まりって、』
「それを見てもいつもと変わらない様子なら俺の言った通りだろうし。」
・・・つまり、Aが何らかの反応を示せばいいってことだよね?
そしたら、Aはちゃんと俺のこと好きなんだってことだよね??
・・・・・・。
「まぁ、Aは『それめっちゃいい考え!!』
変に探らなくても、それを見せるだけでAの気持ちが分かるなら・・・
ちょっと・・・いや、かなり怖いけど。
「……。」
『これ、どう見せればいいの?』
「は?見せるんじゃねぇよ、目に付くところにさり気なく置いとくの。」
目に付くところにさり気なく・・・ね。
なるほど、覚えた!
「なぁ、知らねぇぞ?どんな結果になっても俺に文句言うなよ?」
『うん!』
「…なんでそんな嬉しそうなんだよ。」
『いや、嬉しくはないけど!ずっとこのままモヤモヤしてるより断然この方がいいもん。』
「……ふっ、まぁ好きにすれば?タイミングも考えてやれよ?」
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その翌日から、何度も試みようとしたものの・・・
Aを見ると、どうしても踏みとどまってしまってたんだよね。
結局2週間も経っちゃったけど、ようやくAの本音が聞ける時がやってきた・・・かも。
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nanaco(プロフ) - みちこさん» そう!ニカを元彼にするのはちょっと既に泣けてきます・・・なんだか婚約者=藤ヶ谷さんのイメージしません?笑 そうですよ、訳ありなんですよ〜。゚(゚^ω^゚)゚。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 恵美さん» が、頑張ります〜。゚(゚^ω^゚)゚。笑 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - りっちゃんさん» やっぱり何を書いてもニカちゃんになりそうで抜け出せなーい!です(//∇//)w いきなりキャラ変はアレなんで、徐々にぶっ飛んだニカちゃんにしていこうかと(笑)また宜しくお願いします♪ (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - nanacoさん» 今度は元カレ設定?太ちゃんが恋敵?だけど何だか訳ありな(^.^)続き楽しみにしています(^_^) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - 早めに更新お願いします(笑) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 9abe6fed7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanacoy1139 | 作成日時:2019年8月31日 21時