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隣のクラスの文化祭委員さん ページ24

.









次の日、






朝の会が終わったあと、

とりあえず委員さんにアポを取ろうと

B組に行ってみた。







そういえば、

そもそも委員さんの名前すら知らないけど……






まぁ、クラスの人に聞けばいいか。










とりあえず……近くの人を……




『あの〜』



太宰「ん?なんだい?」









……あ、また太宰くんだ。









『昨日頼まれてた実行委員のことなんだけど
このクラスの実行委員さんって誰かわかる?』



太宰「あ〜、そういえば頼まれてたね。
このクラスは中也だよ」








『……え?中原くんが委員なの??』


太宰「そうそう。知り合いで良かっただろう?」










『……いや、ちょっとそれは……。
あのさ……説明……太宰くんがした方が良くない?』





太宰「や〜だね。
君だって私たちの喧嘩を間近で見てたじゃないか。
私だって無駄な争いはしたくないのだよ。

だから中也の事はよろしくね、Aちゃん?」







ニヤッと少し意地悪な笑顔を見せた太宰くんは


そのまま中原くんを呼んでくれた










……正直、嬉しいと言うよりも

わたしには荷が重い……。








だって、半径1メートルにいるだけで

こんなにも緊張するのに……







太宰「中也〜、お客さんだよ〜」



中也「……あぁ?」





太宰くんの陽気な声に、

明らかに機嫌の悪い中原くんがこちらを向いた











『あ、ごめん。ちょっといいかな…?』




私と目が合うと

中原くんは少し不思議そうな顔をして

こちらに向かってきた










中也「……なんだよ?」




『あの〜、わたし文化祭の実行委員になったんだけど
中原くんも実行委員なんだよね…?

昨日の委員会のこと説明しようかなって思って……』









中也「……まじか。」



『今日、昼休みか放課後、時間取れるかな?』









中也「悪い、今日はちょっと用事が……」



太宰「あれれ〜…?もしかして彼女?
そう言えば、最近なんだか忙しそうだし〜」







太宰くんの発した"彼女"

その言葉に、ドキリと胸が引き裂かれた










そうだよね……


中原くんに彼女がいないなんて……







こんな素敵な人に

彼女がいないわけ……ないよね……










.

連絡先→←委員会



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リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね  あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月26日 17時

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