7,僕と太宰さんの話 ページ9
〜瑞樹side〜
この話は僕と太宰さんだけしか知らない。
この話は絶対に誰にも言わない。
この話は絶対に、特に東堂先輩には言わない。
太宰さんは東堂先輩を自分のベッドの上に寝かせた。
僕は両手の塞がっている太宰さんの代わりにドアを開けるくらいしか出来なかった。
1番近くにいたはずなのに・・・。
「瑞樹君。」
ふと太宰さんは僕に話しかけた。
その声はいつもと違った落ち着いた声だった。
「東堂君には悪い事をした。私がもっと・・・」
「ならもっと早く気が付けたのでは無いですか?」
あ。
マフィアの幹部になんて口聞いているんだ。僕。
終わったな。
クビだ。
「すまない。私が守らなければならなかった部下だのに。」
・・・?
あれ?
クビじゃないんだ。
「瑞樹君、君はもう下がっていいよ。」
「はい。先輩が目覚めるまでごゆっくり。」
「目覚めるまで?」
「起きたら先輩、絶対あなたのこと殴りますから。」
「おぉーそりゃご忠告ありがとう。」
僕はドアを閉めた。
あの時、僕は確かに見た。
太宰さんの目は、
微かに潤んでいた。
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あ、太宰さん一人称私だった。
以下気を付けます。
2017.11.18
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作者名:七蔵 | 作成日時:2017年11月5日 0時