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Episode1 ページ3

四月。

新学期。

大学受験や、新たな目標に向かう。

特に、高校三年生の春はそんな季節。

友人達が夢や希望に向かっていく中で、私はというと、特にやりたいことも夢もなく、ただただ過ぎ去っていく時間に身を任せていた。

何故か毎年同じクラスになる、腐れ縁の親友真由と共に、暇な始業式を終えた帰りのことだった。

真由「ねえ、A!」

A「んー?なにー?」

自販機で買ったいちご牛乳を飲みながら言った。

真由「今度、アイドル科が毎回主催してるS1がやるんだって!一緒に見に行こうよ!」

A「えすわん?」

真由「そうよ!S1!あんた、そんなことも知らないの!?」

信じらんなーい!と言って、真由は私のいちご牛乳を没収した。

A「ちょ、返してよ!」

真由「S1は、うちの学校が毎年開催してるアイドルの祭典みたいなもの。インディーズから有名どころのアイドルまで集まってそれぞれの技術を競う。」

A「へぇ。でも、真由別にそこまでアイドル興味なかったじゃん。今までもアイドル科のライブ行こうみたいなこと言わなかったし。」

すると真由は一枚の写真をビシッと私に見せてきた。

A「……誰?」

真由「天祥院英智様よ!!!夢ノ咲学院の生徒会長!!」

綺麗な金髪に、澄んだ青い目。彼はとても美しかった。

A「で、その天祥院英智様がどうしたの?」

真由「天祥院英智はこの学院最強ユニット、fineのリーダー。今まで体調を崩して入院してたんだけど、このS1で復帰するって噂なのよ〜!」

それでね、英智様は〜♡と語尾にハートが付くくらいルンルンで喋り倒している友を私は見つめるのだった。





修正入れました。2018.2.15

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作者名:キーア | 作成日時:2018年2月13日 20時

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