【黒バス】素直になりたい私と、素直な君。【黄瀬涼太】

第10話 ページ11

.(黄瀬side)






貴｢正直、1年の頃は君を嫌っていたがな｣

黄｢え…!?｣









まさかの衝撃告白にストローを噛んでしまう。


俺嫌われてたんスか…!?









黄｢今は嫌じゃないスよね…？｣









不安ながら聞くと｢もちろん、今はそんなこと
思っていない｣と答えてくれた。









貴｢だが、自分を上においた態度は本当に不快
だった、一瞬灰崎くんと同類だなと思ってた｣

黄｢ショーゴくん…!?｣









嫌われていないことに安心したが、それもつか
の間。

なぜか彼女の口から祥吾クンの名前が出てきた。









黄｢祥吾クンと話したことあるんスか!?｣

貴｢あ、あぁ…。
保健委員だからな｣









…あぁ、保健室がサボりにはうってつけだからか


…ん？ ってことは祥吾くんの方が俺よりもA
っちと一緒に過ごした昼休みが多いってことスか!?









黄｢あんな奴、相手にしちゃダメっスよ!?｣

貴｢…え…？｣









祥吾クンに負けてたまるか。


俺からのアプローチはまだまだこれからっスよ。









貴｢彼は基本素行が悪いが、誕生日を祝ってくれる
優しい所もあるぞ…？｣

黄｢……は…？｣









誕生日を祝う…？ あの祥吾クンが人の誕生日を？









黄｢まじスか、それ…｣

貴｢あぁ。スマホについてるストラップを貰った
んだ｣









スマホを持ち上げて嬉しそうに微笑んだAっち。


今まで祥吾クンが女の子の誕生日を祝うとか
プレゼントを渡すとか聞いたことが無い。






なんスかそれ、祥吾クンめちゃくちゃ本気じゃ
ないスか。








───ますます燃えてきたっス…。

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