chapter1絶望リサイクル 学級裁判 ページ11
花京院side
神谷｢ぐ…ッ！？｣
『君は墓穴を掘った。それは、自分の動機を明かした事だ』
そうだ…神谷少年は、犯行時刻が地震の後だと皆が確信してすぐに自分の動機を話した。
『あの状況…皆が犯行時刻を勘違いしていたのをチャンスと見たんだろうね。
君は自分の《ジャンプしてはいけない》という動機を明かした』
上段｢そ、そういえばそうでありましたな！｣
望月｢あの時、自分が犯人じゃないとアピールする為に…神谷くんは…！！｣
『それと〈用具室〉の窓…殺害現場である〈超中学生級の絵本研究教室〉と繋がる窓の存在を知っていたのは…私と君しかいなかった』
『〔！……あれは…〕』
神谷〔どうしたんだ？ 花京院さん〕
『〔いや、何故あんな所に窓があるなって思っただけだよ〕』
神谷〔んー？ あ、ほんとだ〕
『〔……〕』ｼﾞｰｯ
神谷〔ま、別に意味なんて無いんじゃないか？ ほら、俺らも食堂に行こうぜ。置いてかれるぞ？〕
『〔……そうだね〕』
私は何故こんな大切な事を忘れていたのだろうか…あの窓が〈用具室〉にある事を知っていた人物は私と神谷少年だけだったじゃあないか…！！
神谷｢っ、花京院と俺しか知らなかったんだったらお前も容疑者候補になるじゃないか！｣
『……ふむ』
神谷｢女だからあのペンキの川を乗り越えられないし、それで結城を殺して踏み台にすることだって可能だったろ！！｣
『確かに可能だろうね。でも、それはあり得ないんだよ』
神谷｢どうしてそう言えるッ！｣
望月｢……結城くんの動機と、黒崎さんの証言だよ｣
神谷｢なに…？｣
！……望月少女も事件の真相にたどり着いたようだね。
望月｢結城くんの動機は《男子生徒の誰かに襲いかかること》、女子である花京院さんには当てはまらない…
それと黒崎さんが結城くんの声を聞いたっていう証言。それは【超中学生級の声優】である貴方が結城くんを演じたから…｣
望月少女は悔しそうな…悲しそうな…
事実を信じたくない…そんな表情を浮かべた。
『…もう良いよ、望月少女』
望月｢っ…花京院さん…｣
『事件の真相…私が説こう』
chapter1絶望リサイクル クライマックス推理→←chapter1絶望リサイクル 学級裁判
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まんたんたん | 作成日時：2017年8月4日 7時
