206話 天道虫と真実の話 ページ32
ジョルノside
ずっとコロッセオを見上げ動かないAさんに、僕だけじゃあなく、他の全員も変に感じた。
「Aさん…？」
その目は…もっと別のものを見ている。
それが未来なのか、過去なのか…分からない。
『ジョルノくん…1つ言わなきゃならない事があります』
「！」
やっと視線を僕達に向けたと思えば、僕の名前を呼んだ…その目はどこまでも真剣で、冷えていた。
『これは、全ての始まりの話です。
ジョルノくん…君だけじゃあなく、他のみんなも知っていてもらわなくてはならない』
その冷えた目で、早くボスを倒す為に“コロッセオの男”と会わなくては…と
『ジョルノくん…私は、君の父親…
ディオ·ブランドー…DIOを殺しました』
「…え…？」
そのあまりの衝撃に、僕だけじゃあなく…
その場の全員が息を飲む。
『これから話すのは真実の話…
私は…私達は12年前、命懸けのエジプト旅の先で吐き気を
吐き気を催す邪悪…
ブチャラティは、ボスをそう呼んでいた…
チラリとトリッシュを見る。
…そうか、今の僕は“これからのトリッシュ”だ。
これから僕らが“トリッシュの父親”、ボスを殺せば、トリッシュは“僕と同じ”になる。
『その事に私達は後悔も反省もありません。
覚悟していました…君に告白する事を。
君に恨まれる事を』
「じゃあ…Aさんは、僕がそのDIOの息子だから近付いたんですか？」
『…いえ、出会いは偶然でしたよ。
私もまさか初めて出会った時、“あのDIOの息子”だとは…これっぽっちも思っていなかったのですから』
「……そうですか」
それだけ分かれば十分だ。
…あの時、僕にくれた“優しさ”は真実なのだから。
「
そう言って歩き出そうとした僕だったが、Aさんに
「まだ何かーー」
その時に気が付いた…
僕は歩いている…見覚えのない所まで進んできているッ！？
「こ、これはッ！」
「なんてことだ…！！
“コロッセオの男”は、今、ボスの射程の中に入ったッ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 495人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジョジョの奇妙な冒険」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ダリア - 初コメ失礼します!この作品が第二章始まった頃からのファンです!暗チが最推しなので、この様な素晴らしい作品に出会えて本当に嬉しかったです。ストーリーが凄く好きで、ここまで書いて下さった作者様に大感謝です! (2023年2月18日 3時) (
レス) @page44 id: d57692a101 (このIDを非表示/違反報告)
独裁者ななみん - ストーリー性などもしっかりしていてとても読みやすかったです‼︎更新頑張って下さい、応援しています‼︎ (2022年12月3日 8時) (レス) @page44 id: c4d77ba901 (このIDを非表示/違反報告)
ユドーフ(プロフ) - 暗チの夢を探し求めていてこの小説に出会ったのですが、最高すぎましたッ！！あまりの面白さにまさかの二日で全て読んでしまいました…。伏線やスタンドの使い方、他部の方々の登場…どれも最高で、一気に惹き込まれました！また更新される日を心待ちにしております…！ (2022年10月4日 12時) (レス) id: 03fd478b4a (このIDを非表示/違反報告)
天夢 - がんばれー！ 語彙力無さすぎてごめんなさい💦 (2022年6月26日 15時) (レス) @page20 id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
こん - 面白すぎて一からイッキ見してしまった…所々別部メンバーのセリフなどが使われていて勝手に感動しております！ささやかながら更新お待ちしております！ (2022年3月1日 0時) (レス) @page44 id: b321e003c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
