【ジョジョ】奇妙な私と暗殺者 そのIV【黄金の風】

169話 ページ38

「支部長、急いでいるのではないのですか？」

『おっと、そうでした！』




テレンスさんに言われて、悠長(ゆうちょう)にしている時間が無いことを思い出す。
…テレンスさん、さすが元執事(しつじ)と言うべきか。ちゃんと話の流れを戻してくれる。

DIOを倒してすぐに、私の部下として引っこ抜いてきて正解だったな…！




「ジェット機はあそこに用意いたしました。
…それと支部長に言われた通り、“彼”はサルディニア島に貴女のバイクを置き、すでにコロッセオに向かっています」

『 Grazie(ありがとう)！
彼は天才ですからね…本当に頼りになる“義弟(おとうと)”ですよ』




典明さんによって倒された“彼”…
私は3部はエジプト編からの参加だったから、“彼”が負けた時にはいなかった。けれど、親がいないとの事で“義弟”にした…頼れる“彼”には暗躍(あんやく)してもらっている。




「それではお気を付けて、支部長」

『えぇ、行ってきます！ テレンスさん』




その場を立ち去(さ)ったテレンスさんに手を振れば、私達はジェット機に急(いそ)いだ。





「とりあえず、ブチャラティチームと俺達のチームで分けるか」

『そうしましょう、ホルマジオ！』

「…だが、飛行機を誰が運転するんだ？」




ソルベの言葉に、ペッシも不安そうな表情を浮かべる。でも、心配はいらない。




『私が運転しますよ。もう1つの機体は、レオーネくんの【ムーディ·ブルース】にパイロットを頼めば良いでしょう』

「ふん！ 言われずともそうするつもりだ」

『ふふっ、レオーネくんは頼りになりますねェ〜
…こちらの機体には、目的地をインプットすれば自動的にコンピュータで連れていってくれる装置がついています』

「チッ…“INS”っつー映画で見た事あるぜ。
そこまで知れりゃあ運転できる」




ツンケンとしながらも、私の話をちゃんと全部聞いてから飛行機に向かったレオーネくん。
ジョジョの奇妙な冒険に置いて、1番のツンデレな気がする…




『フライト時間は約2時間！
行先はサルディニア島！！
ボス親衛隊に気を付けて乗り込んでください！』

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