職探し ページ5
あの後チラシなどで合いそうなバイトを探して、数日経つと面接を何件か受けた。
ふとスマホの着信音がなって、先日受けた面接先からだと確認するとすぐに電話に出た。
「はい、もしもし」
【あー、Aさん？ごめんね〜、やっぱり住所が無いとなると採用するには厳しいんですよ】
「…そうですか、」
【まあ頑張ってください、職探し。】
「…ありがとうございます」
頑張ってください、か
…頑張ってるんだけどな
ふとリストラされた会社の人からの言葉を思い出す。
【上の判断だからさ、まぁ頑張りなよ】
【前から思ってたんだけどさ、Aさんやる気あるように見えないんだよね。】
「…私だって、前の仕事好きだったんだけどなっ、」
悔しくて泣きたくない気持ちとは逆にボロボロと涙が溢れてくる。
そんな私の気持ちに比例するように雨が強く音を立てていきなり降り始めた
もう、こういう時に限って…
『大好きだよ、A』
『世界で1番！Aだけだよ』
あの言葉も、全部全部嘘だったの、？
「私は…本当に好きだったのにっ、」
仕事も、恋愛も。
何もかも上手くいかなかった
それらは全部私が悪いとでも言うような出来事や言葉が私の心に直接突き刺さる
道端で座り込んで泣くなんて。
人気のないところでよかった、本当に。
しっかし、大人気ないなあ。
私、25になったばっかりだよ、？
……まあその誕生日の日には浮気されてたけど
「……情けないなあ、」
『こんなとこで泣いてたら、風邪ひきますよ』
なんで、あなたは私のピンチの時にいつも来てくれるのかな
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作者名：なじゅん^._.^ | 作成日時：2023年3月17日 15時
