人生オワコンの私、拾われました (ページ6)

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再会ページ6

私に雨が当たらないように傘を差してくれるその人。

数日前銀行で助けてくれた男の人。

「すいません、もう帰りますっ、」

こんな状況にいるのがすごく恥ずかしくてその場を抜け出そうとした。

だけど、

『ねえ待って、傘持ってないしびしょ濡れですよ。家はこの近くですか？送っていきます』

なんでだろ、いきなり会ったばかりの人がこんな事言ってきてて、普通は警戒しなきゃなんだろうけど。

この人の優しい雰囲気がそうさせないみたい

それに、今日まで暫く人から優しくされることなんて無かったから余計に優しいこの人にしがみつきたくなる

しばらく黙る私を不思議に思ったのか、私の顔を覗き込んで優しい顔で

『家、近い？』

とまた聞いてくれる。

どうしよう、家なんてない。

言えるわけない。
同棲してた彼氏に浮気されて家を飛び出したなんて

……あと無職なことも。

「あ、あの大丈夫ですから…すいません。ありがとうございました… 」

その場を去ろうとするも、今度は手を掴まれる。

『そんな状態で1人に出来るわけないでしょ。女の子なんですから』

女の子扱いしてくれてるの？こんな人生オワコンの私に？

【ん？ねえテウォン、あの人ってさ、笑】

《ん〜？あ、Aじゃん、》

ほんと毎回最悪な時に、なんでこう私はタイミングが悪いのかな