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残るは宮城の強豪、青城と白鳥沢・・・・なん、だけど。
二校のいる体育館に行けば、そこは修羅場と化していた。
「はああああっ!?春高に行くのは俺たち青城ですけどぉ!?まだわからないことを決めつけんな!」
「えーそうかなー?また若利クンのスパイクに呆気なく負けるんじゃナイ?」
「俺、白鳥沢の中でウシワカの次に嫌いなのお前だわ・・・・!!」
「アリガトウ☆」
なんだこれ。
もう一度言おう、なんだこれ?
なんで及川さんと天童さんが喧嘩してんの。いや、違うな。天童さんの煽りに及川さんがイラついてるだけか。なんでそうなった。
てかその他青城三年も絶対天童さんのこと好いてないよね。感情隠すことなく表情に出てるよ。でも皆さん、後ろ見てください。一、二年がめっちゃおろおろしてますよ。特に金田一くんなんか失神寸前です。
白鳥沢も白鳥沢で全員傍観。牛島さんに限っては多分この状況理解できていない。逆に誰も天童さんのことを止めないところを見るに、いつものことなんだろうなあこれ。
『あのー・・・・・』
「次の試合もわかりやすいトスお願いネ!」
「ほんっっっとムカツク・・・・!!」
『・・・・・あの』
「次は絶対お前のブロックにゃ負けねーよ!!」
「もっと言え岩泉!」
「岩泉が本気出したらお前のブロックなんか吹き飛ばせんだよ!」
「へー!頑張ってネ!」
「「「ムカつく・・・・!」」」
・・・・・・・・。
あ、ダメだわコレ(確信)
熱入りすぎて私の声届いてないんだけど。
でも夕食とかの時間もあるし、どうしよっかな・・・・と思っていれば、一番あわあわしていた金田一くんが私に気づく。で、多分だけど目で「助けて!」と訴えてきた。あー、うん。真の青城の苦労人は君だったのか金田一くん。
でもどうにかしろって言われても、私が言葉発しても遮られるしなあ・・・。
かと言ってこのままだと埒が明かない。となれば最終手段だ。相手が黙らないのならば強制的に黙らせればいいのです。
私は金田一くんに手でオッケーのマークを作って見せれば、ほっと胸を撫でおろしていた。
だけど、ごめん。私の辞書には穏便に済ますという文字はないのである。
・・・・・・っていうか金田一くん以外私の存在に気づかないって何事。
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鬼龍炎(プロフ) - 見入って一気見してしまいました!続き楽しみにしてます♪ (2月19日 21時) (レス) @page43 id: 42d84d8e50 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 関わり断固拒否です!の三章目はどうやって見ますか、、? (6月29日 16時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - AYさん» ここまで読んでくださり誠にありがとうございます!(*^-^*)♡これからも楽しんでもらえたら嬉しいです! (2023年4月6日 13時) (レス) id: ee2abfb454 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - とても面白いです!!更新楽しみにしています✨頑張ってください! (2023年4月5日 23時) (レス) id: faf5f904a1 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 申請許可ありがとうございます!早速読んできます! (2023年2月12日 0時) (レス) id: 2e9b28c6b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆゆ | 作成日時:2023年1月4日 19時