こちら、リア充撲滅委員会です。2

撲滅 75 ページ25

花火大会なんて嫌いだ


なんていつから思ってたのか



人混みと提灯の光、花火の音がうるさくて


気分が悪くなる







どいつもこいつも



浴衣着て手ぇ繋いで







胸が締め付けられる









一松「はぁ……………きっつい」




家に誰もいないから来てしまったけれど


正直、吐きそう




この場を離れたくて人の波から外れる


確か向こうに神社があったはず

そこなら人もいないだろうし









神社の階段に腰を下ろす



今更ながらなんで来てしまったのか不思議だ


みんなに会えるわけでも、ましてや仲直りできるわけでもないのに



なにやってんだか






「そこのボサボサ髪のおにいさん」


一松「あ？」


「一人でなにしてんの、兄弟は？松野くん」


一松「いや、アンタ誰だよ」


「あれ、チョロ松くんかトド松くんだと思ったけど、よく見ると目つき悪いね。でも松野くんでしょ？」







チョロ松兄さんとトド松のことを知っている………？



一松「あ、アンタは……」


「いつも妹がお世話になってま〜す。銀Aの兄の小金川弘樹です。ちょっとお話があってね」

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